2021年、MLBのロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が大活躍を魅せています。
高校時代から将来を期待され、日本プロ野球界入り後、そしてMLB移籍後も前代未聞の投手・打者“の二刀流”という起用でその才能を遺憾なく発揮しきました。
そんな大谷翔平選手ですが、ロサンゼルス・エンゼルスの一員として迎えた2020年シーズン、プレー以外のところでも大きな話題を集めました。
スプリングトレーニングに登場した大谷選手はウエイトトレーニングの結果、ムキムキの姿になっていたのです。この姿に賛否両論が巻き起こりました。
以下がその際に執筆した記事です。
そして2020年シーズンは投打とも良い結果を残すことはできませんでした。
しかし、2021年シーズン、大谷選手はMLBの歴史に刻まれるほどの大活躍を魅せています。私はこの大活躍の要因の一つは賛否両論を巻き起こした肉体改造にあると考えています。
この記事では2021年シーズンの活躍と肉体改造の与えた好影響について紹介していきたいと思います。
目次
2021年シーズン大谷翔平選手の歴史に名を刻む活躍
まず特に輝かしいのが打撃成績ですね。
4月29日現在 ヒット数:25安打 ホームラン数:7本 打点:18 打率:.284
ホームラン王争いでは2位につけており、このままの活躍を続ければ日本人初のホームランキング誕生もあり得るかもしれません。
また怪我などで投手としても見事復活を遂げたと言ってもいいでしょう。
メジャー4年目にして初めて公式戦で(指名打者制を解除した)投打同時出場を果たしました。
最初の“二刀流”となった登板ではアクシデントもあり白黒つかず途中降板となったが、日本時間4月27日二度目の投打同時出場で白星を挙げました。
打っても2安打2打点の大車輪の活躍を魅せました。
この前日まで大谷選手はホームランランキングで同率1位に立っていましたが、ホームランランキングで1位の選手が先発登板をするのは、MLB界のレジェンドであるベーブ・ルース以来100年ぶりの偉業でした。
まさに歴史に名を刻む活躍を魅せていますね。
2020年シーズン大谷翔平選手の肉体改造に対する賛否両論
2020シーズン、スプリングトレーニングに姿を現した大谷翔平選手は、ウエイトトレーニングの結果、筋肉が膨れ上がり一回り大きな姿になっていました。
そんな姿を見て、“リアルキン肉マン”と例える声も多く聞かれました。
大谷選手の肉体改造の目的については上記にある記事でも紹介していますが、個人的には球速170キロという目標が大きく影響していると考えています。
それでは大谷選手の肉体改造に対する賛否の内容について見ていきましょう。
大谷選手肉体改造に対する否定的意見
大きく分けると2種類の意見が見受けられました。
・筋肉の付け過ぎは怪我につながる
・余計な筋肉を付けるとパフォーマンスの低下に繋がる
また筋力トレーニング否定派のイチロー選手がよく引き合いに出されていましたね。
イチロー選手はほとんど筋力トレーニングをしませんが、MLBの最前線で活躍し大きな怪我もしていなかったという事実がこれらの意見の根底にあるようです。
大谷選手肉体改造に対する肯定的意見
肯定派意見は否定的意見に対する反論という形の意見が多かったですね。
ちなみに私個人的にも肯定派でした。
・筋力トレーニングに対する研究は進歩している
・そもそも大谷選手の身体の大きさを考えば筋肉の付け過ぎとは言えない
といった意見が目立ちました。
昨今では筋力トレーニングにも科学を取り入れ、研究が進み、効率的な筋力トレーニングができる時代になっています。
特にアメリカでは筋力トレーニングの研究は盛んで、怪我を促進させたりパフォーマンスを低下させるような筋力トレーニングは避けることができるという考えですね。
また相対的に大谷選手筋肉は激増したように見えますが、そもそも大谷選手の身体の大きさからすれば、筋肉の付け過ぎとは言えないという専門家も現れました。
肉体改造がもたらしたと考えられる好影響
打撃成績や投手成績だけを見ても大谷翔平選手のパフォーマンスを見ても、肉体改造の成果の賜物ではないかと考えることもできますが、もっと細かい数字を見るとその考えは確信に近づきます。
まず大谷選手自身のこだわりも強い球速について見てみましょう。
今季の大谷選手の平均球速が格段に上がっています。初勝利を記録した試合前までの平均球速は約155.6キロでしたが、156.4キロにアップしました。
100マイル(約161キロ)を超える球数も増え、単純に球速がアップしたとみることができます。
そして特に驚くべきはその打球速度です。大谷選手は4月13日(日本時間)で二塁打を放ちましたがこの打球速度が119マイル(約192キロ)を記録。
この記録はデータ解析ツールが導入された2015年以来史上5人目の快挙。もちろん大谷選手自身の最高記録ともなります。
ホームラン争いを繰り広げている選手の中でもその平均飛距離は大谷選手がトップ、自身最長飛距離でもある約137メートルのホームランも放ちました。
これらの球速・打球速度・飛距離などの数字は大谷選手のパワーがアップしたからと考えられます。
もちろん、パワーアップの要因は肉体改造にあったと考えることができますよね。
それに加え、大谷選手は先発登板した翌日の試合にも打者として出場しています。“二刀流”で活躍していくための体力ができつつあるのかもしれませんね。
まとめ
昨年賛否両論を巻き起こした大谷翔平選手のキン肉マン化ですが、良い影響を与えてくれていると考えることができそうですね。
肉体改造をしていなくても現状以上の活躍があったかどうか判断することはできませんが、大谷選手がパフォーマンス向上のためにベストを尽くした結果が今の大活躍に繋がっていることは言うまでもないでしょう。