2021年欧州主要リーグ移籍市場最終日である8月31日、セリアAのボローニャに所属していた日本代表DF冨安健洋選手のプレミアリーグ名門・アーセナルへの完全移籍が発表されました。
契約内容は2025年6月までの4年契約で移籍金はおよそ30億円だと報じられています。
日本人の欧州名門チームへの移籍はやはりワクワクさせられますね。冨安選手は「プレミアリーグでプレーするのが夢」と語っており、その夢が実現する形となりました。
この記事では冨安健洋選手について・冨安選手に対する移籍前後の評価・ボローニャの反応について紹介していきます。
基本情報
冨安健洋
生年月日 | 1998年11月5日 |
出身地 | 福岡県福岡市 |
ポジション | DF |
利き足 | 右足 |
チーム遍歴 | アビスパ福岡 ↓ シント=トロイデンVV ↓ ボローニャFC ↓ アーセナルFC |
足が速かったことで三筑キッカーズという少年サッカーチームにスカウトされたことでサッカーを始めます。
11歳の時にはバルセロナスクール福岡校に入会し、6年生の時にはナショナルトレセンに選出され、地元で知られる存在となります。コーチにFCバルセロナに推薦されますが、小学生がスペインに渡ることは難しく実現しませんでした。
中学生でアビスパ福岡の下部組織に入団し、中3ではトップチームの練習にも参加するようになります。公式戦デビューは高校2年生の時でした。
その後上記チーム遍歴の通りチームを渡り、現在に至ります。
アーセナルFC
所属リーグ | イングランド・プレミアリーグ |
ホームタウン | ロンドン |
創設 | 1886年 |
国内優勝回数 | プレミア(フットボール)リーグ:13回 FAカップ:14回 |
主な歴代所属選手 | ディエリ・アンリ クリフ・バスティン ロビン・ファン・ペルシー |
アーセナルFCは創立100年を超えるイングランドの名門チームです。
FAカッ優勝回数14回は史上最多、また2003-04シーズンにはリーグ無敗優勝を記録するなど国内屈指の強豪チーム。
日本の名古屋グランパスエイトで指揮を振るった名将アーセン・ベンゲル監督が22年もの間在任したチームとしても有名ですね。
日本人ではそのベンゲル監督に認められた宮市亮選手、稲本潤一選手、浅野琢磨選手が在籍してきました。
移籍後3試合先発で信頼を勝ち取る/チーム・サポ・メディアの反応
アーセナルFCに移籍した冨安選手は世界が驚き認めるほどの活躍を魅せています。
DFの活躍の指標となるデュエル勝利数・空中戦勝利率ではほぼ100%の数値を記録しています。驚くべきは移籍後3試合に出場し、一度もドリブル突破を許していないということです。ヘディングで競り合っても9割勝っています。
さらに、トッテナム戦ではチームトップのタッチ数(67回)とボール奪取数(8回)を記録し、ダービー戦勝利にも大きく貢献しました。
なにより、不調だったチームが冨安選手が加入してから3連勝、さらにその間の失点はわずかに1失点と、チームの勝利に貢献していることが大きいですね。
アーセナル加入前には、冨安選手の移籍について多少なりとも懐疑的な声もありました。事実、厳しいようですがこれまでにアーセナルではもちろんプレミアリーグで周囲を納得させるプレーができた日本人はいなかったと言っていいでしょう。
もちろん、ボローニャ時代の活躍を知り、冨安選手に期待してくれていたサポーターやメディアも多くいました。しかし、移籍後3試合の活躍は予想を上回るどころか世界最高峰の活躍を魅せていると言えるでしょう。
スポーツメディア「Sportakeeda」はこれまでで“期待を上回った新戦力5人”をピックアップし、冨安選手もこれに選出されました。
メディアが冨安選手の活躍をー怪物のようだーと表現したり、サポーターからー過小評価していた、申し訳ないーという声が次々にあがり、移籍後3試合にして絶大な信頼を勝ち得たことがわかります。
古巣ボローニャの反応
古巣ボローニャにとっては冨安選手を失ったことは大きな痛手となっているようです。
冨安選手はボローニャでも主力として活躍してきました。もともとボローニャから去ることが決まった時にもサポーターからは惜しむ声が続出しました。
ークラブは愚かな決断をしたー
ー涙が苦い。もう一度会いたかったー
など惜しむ声とともに、ーこれからも見守っているーなど、応援の声も多く聞かれました。冨安選手がいかにボローニャで愛されていたかが伝わってきます。
そして冨安選手の移籍後…ボローニャは1勝2敗1分、大量失点を喫する試合もあり、守備面で大きな問題を抱えています。
冨安選手の移籍を嘆く声はさらに大きくなったのではないでしょうか。
実際に、地元紙は冨安選手のアーセナルでの活躍を報じ、ー彼を海の向こうへと放出したことへの嘆きの声が増えてきているーと伝えています。
最後に
以上、『名門アーセナル・冨安健洋 実力でチーム・サポーター・メディアの信頼を勝ち取る/ボローニャは富安を惜しむ』について紹介いたしました。
自信の憧れの舞台であるプレミアリーグで怒涛の活躍を魅せる冨安選手。
まだ若く、間違いなくこれからの日本のサッカー界を牽引していく一人でしょう。アーセナルという世界屈指のチームで存分に活躍して更なる成長を期待しています。
世界のビッグクラブで活躍する日本人が増えていくのはサッカーファンにとっても堪りませんよね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。