スポーツ界にはどの時代にも多くのファンから期待され、ヒーローのような存在として注目される選手がいますね。
令和になって間もない現在の野球界で、最も注目を集めている選手は大谷翔平選手でしょう。
前代未聞の投手・打者の“二刀流”でのNPB、そして大リーグ挑戦。
“二刀流”としての活躍を望む声もあれば投手・打者どちらかに専念してもらいたいという声もあります。
専念してもらいたいという声の理由の一つとして“怪我が怖い”が挙げられるでしょう。
投手・打者としプレーするということは、それだけ故障のリスクを負うということにもなります。
素晴らしい才能を持ちながらも怪我のためその選手生命が経たれてしまった選手も数多くいます。
これから大谷選手が“二刀流選手”として活躍していくためには怪我との闘いは避けては通れない道でしょう。
そして、2020年、右肘の故障・トミー・ジョン手術を経て投手としての復帰を果たしましたが、再び怪我を負ってしまいました。
今シーズンの投手としての復帰は絶望的だとみられていますね。
この記事では怪我の原因、「キン肉マン化」と言われた肉体改造について、今後の二刀流について紹介していきます。
大谷翔平の故障はキン肉マン化が原因?
大谷選手は2020年シーズン開幕予定前に、その肥大化した筋肉姿で話題を集めました。
その姿は“リアルキン肉マン”だと例えられてもいました。
https://twitter.com/nobuchan6817/status/1230238445471031296
この筋肉増量には賛否両論が巻き起こりましたね。
筋肉をつけすぎると、“身体が重くなり、かえってパフォーマンスを落とす”“怪我につながる”などの反対意見も多く見られました。
それでは今回の右肘の怪我とキン肉マン化は関係があるのでしょうか?
今回の大谷選手の怪我は2018年にトミー・ジョン手術を受けた右肘の“右屈曲回内筋群の損傷”と言われています。
右屈曲回内筋群とは前腕内側側副靭帯を覆っている筋肉で、疲労の積み重なりで負荷がかかり続ければ肘の靭帯を痛めることにも繋がるものです。
原因としてはコントロールが定まらないことで力んでしまい余計な負荷がかかってしまったのではないかと専門家は見ているようです。
ですから、トミー・ジョン手術の失敗だとか、肉体改造が原因ということではないようです。
投手として復帰を目指すシーズン前ということで、調整にも力が入りすぎたりしてしまったのでしょうか。
また、大谷選手のキン肉マン化が怪我につながるという意見も、専門家は心配ないと見ているようです。
現在ではウエイトトレーニングも化学的にそしてより効率的に行われる時代になりました。
特にアメリカでは投手専門のトレーナーがいて余計な筋肉をつけてしまう心配は昔とくらべてほとんどありません。
さらに言えば、そもそも大谷選手の身体がすれば、今の筋肉量でもマッチョすぎるということはないようです。
昔とくらべてウエイトトレーニングも進化しているので怪我に繋がるような筋肉の付け方をする心配はないと言ってよいでしょう。
大谷翔平の肉体改造の目的・球速170kmへの挑戦
それではなぜ、大谷選手は今シーズン、肉体改造に挑んだのでしょうか。
大谷選手はその理由を
思い描いている理想の技術や体の動きは、筋力がないとできないから
と語っています。
そして、ここからは個人的見解になりますが、大谷選手の“理想”の大部分を占めているのは“球速170km”だと思っています。
大谷選手は以前から「球速」に強いこだわりを持っていました。
現在日本記録でもある球速165kmの記録を保持している大谷選手ですが、この記録にはまだ満足していないでしょう。
大谷選手は高校時代に、目標達成シート・人生目標シートというものを作成していました。
このシートに大谷選手は将来的に球速175kmを出すことを目標としています。
また、インタビューや対談などでも、「球速」「170km」のワードはよく耳にし、そのこだわりをうかがうことができます。
もちろん、球速だけのための肉体改造ではないのでしょうが、球速170kmを大きく意識しているとは言えるではないでしょうか。
大谷翔平は今後も二刀流で活躍できるのか
今回の怪我で、ジョー・マッドン監督は今シーズン、投手としての起用をしないと決めました。
しかし、ただでは転ばないのが大谷翔平ですね。
大谷選手は今季の投手起用なしが決まった次の試合でホームランを放っています。
実は大谷選手は2018年の怪我でトミー・ジョン手術を受けること、
つまり投手としては当分出場できず、“二刀流”としての活躍がストップしてしまうことが決まった次の試合で、4打数4安打2本塁打の記録を残しているんです。
逆境の中で、大谷選手自身も気持ちが沈んでいるであろう時に結果を残すのは、やはり並みの選手じゃありませんね。
今回の怪我を通して、“打者として専念すべき”という声が大きくなってきているように感じます。
しかし、現状では、大谷選手、球団ともに「あくまで二刀流」という考えはブレていないようです。
間違いなく、投手としても、打者としても超一流の活躍を魅せてくれる選手であることは間違いないでしょう。
問題は“怪我”だけでしょうね。
二刀流が原因で大きな怪我をしてしまい、選手としての道が絶たれてしまうなんて未来だけは見たくありません。
そして大谷選手の怪我の予防・ケアは大谷選手一人の努力だけでなく球団の協力が不可欠でしょう。
“二刀流”を推してくれたことが入団の決め手にもなったエンゼルなので、最大限の協力が望めるはずです。
“二刀流”を貫くことは並大抵のことではありません。
投打どちらかに専念した方が、もしかしたら良い結果を残せるかもしれません。
しかし、例え厳しい道のりであっても“二刀流”選手の活躍は魅せてもらいたいものですよね。
なにより大谷選手が“二刀流”選手にこだわりを持っている以上、悔いの残らないよう、チャレンジしてもらいたいですよね。
まとめ
以上、『大谷翔平選手の筋トレ・キン肉マン化は失敗だったのか? 肉体改造の目的/球速170キロ/二刀流の可能性』について紹介しました。
大谷選手は高校時代から、しっかりと自己管理のできる選手と言われていました。
今シーズンの肉体改造も外からはいろいろ言われていますが、本人はしっかり自分の状態を考え、最善の道を選んでいるでしょう。
これからの二刀流・大谷選手の復活と活躍に期待したいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。