今回、シリーズ‟この漫画を読んでほしい!”で紹介するのは2000年台前半、「週刊少年サンデー」で爆発的人気を誇った雷句誠先生による【金色のガッシュ‼】です。
金色のガッシ!!ュの連載が始まったのは2001年、『ONE PIECE』、『NARUTO』、『BLEACH』などが人気を博し、ジャンプ黄金期が再来したとも言われる時代でした。
個人的には、金色のガッシュは友情・努力・勝利というジャンプの三大原則と言われるテーマで描かれ、それらの作品と真っ向からぶつかり、堂々と渡り合ったという印象の作品です。
この記事では漫画【金色のガッシュ‼】の基本情報・おすすめポイントなどを紹介していきます。
目次
金色のガッシュ!!:基本情報
金色のガッシュ!!:おすすめポイント
それでは、個人的に【金色のガッシュ!!】のここが面白い!というおすすめポイントを紹介していきます。
人間と魔物の絆と成長が熱い!
【金色のガッシュ!!】では魔界から送られてきた魔物達が人間の「パートナー」を見つけ、そのパートナーと戦っていくことになります。
魔物はそれぞれ固有の技を持っていますが、それを人間界で発動させるには人間の「心の力」が必要となります。
心の力を使った闘いとなることから、魔物とパートナーの多くは闘いを繰り広げていく中で強い絆で結ばれていきます。
そしてこの物語で大きなポイントとなるのが人間も魔物も足りないモノや弱さを抱えているという点です。
清麿には周囲を見下すことで人との関わりから逃げていた弱さ、ガッシュには最後まで貫きとおす信念みたいなものが欠けています。
「心の力」が必要な闘いの中で両者は強く成長し、固い絆で結ばれていきます。
この成長と絆が結ばれていく過程にどんどんと引き込まれていく作品なんです。
細かい部分のストーリーがしっかりと作りこまれている
【金色のガッシュ‼】にはガッシュ・清麿以外にも数多くの魔物・人間のコンビが登場しています。
そのそれぞれのコンビに戦う理由、絆が結ばれる過程があり、一つ一つのストーリーが丁寧に作りこまれています。
ストーリーの大筋は‟魔物の王を決める闘いを勝ち抜いていく”という比較的シンプルともいえるものですが、それぞれのキャラ毎のストーリーや闘いが作り込まれているので単調になることなく常に読み応えある展開が続いていきます。
私が推している魔物はブラゴ、人間は清麿…とかなり王道ですが、魅力的な魔物・人間がたくさん登場するので是非みなさんの‟推し”を見つけてみてください。
シュールな笑いがアクセント
『ドラゴンボール』しかり、『ONE PIECE』しかり、バトル・ファンタジーものにはクスッと笑えるアクセントが多いですね。
もちろん終止シリアスに徹した作品も多くありますが、この笑いは作品が人気となる重要な要素でもあるかと思っています。
【金色のガッシュ‼】にもシュールでクスッと笑える要素が多く盛り込まれています。
シリアスな展開・心温まるエピソード・しょうもない笑いがバランスよく展開していき読む側を飽きさせません。
金色のガッシュ!!:おまけ情報
【金色のガッシュ‼】は小学館が発刊している週刊少年サンデーで連載されていました。
しかし、現在電子書籍サービスで購入できる完全版(紙版もあります)はクラーケンコミックスから発売されています。
金色のガッシュ‼連載終了時期に雷句先生と小学館は裁判を起こす程関係が壊れてしまいました。
裁判は和解となりましたが、雷句先生は講談社へ電撃移籍をし、2011年に金色のガッシュ‼文庫版をこの講談社から発売しなおしました。
そして2018年に完全版をクラーケンコミックスから発売したのです。
【金色のガッシュ‼】の連載元・文庫版(廉価版)・完全版の出版社が違うのにはこういった経緯があります。
‟この漫画を読んでほしい!”シリーズ一部紹介
一度入ったら一生出ることができない監獄街。そんな街から弟を助け出したい姉と、そこから脱出するため仲間と共に戦う弟との絆を描いた感動作!
イジメられていた主人公は、屋上から突き飛ばされ下にいた担任にぶつかってしまった。2人の身体が入れ替わり、主人公は担任の身体を使ってイジメ加害者に復讐を決意するが…。
火事を起こし離婚した母親と妹とともに家を出た主人公。その火事に疑問を持っていた主人公は家政婦となりその家に潜りこみ、事件の真相に迫る!
娘を守るため半グレ組織のメンバーを殺害してしまう。父・母・娘がそれぞれ”家族のために”半グレ集団と戦うクライムサスペンス!
ゲームヲタクが実際の戦闘を指揮!?戦場で知り合った子どもたちと主人公の”戦闘を捨てるための闘い”を描いた物語。
さいごに
以上、『この漫画を読んでほしい!【金色のガッシュ!!】笑い・熱血・感動の3拍子揃ったストーリー性抜群の名作』について紹介いたしました。
2000年代初期の名作【金色のガッシュ‼】。作者と出版社でもめ事を起こしても需要がり文庫版・完全版と刊行されたのはこの作品にそれだけ力がある証拠ですね。
現在と昔では漫画のトレンド・流行りも違いますが、その時代に人気を博し“強さ”を持った作品というのはどの時代でも面白さを感じられると思っています。
ぜひ「古い漫画はちょっと…」とこれまで避けてきた方や、若い方々にも過去の面白い作品をどんどん読んでいってもらいたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。