こんにちは。
今回は漫画大好きな私が、皆さんに是非読んでもらいたい!と強く掻き立てられた漫画を紹介させていただきます。
今回紹介する漫画は、
2021年2月22日発売の16巻で完結した【マージナル・オペレーション】です。
このタイミングで紹介しようと思ったのは、
完結を迎え、久々に私のベスト漫画10にランクインしたなと感じたからです。
大好きな漫画をおすすめして、それを気に入ってもらえるほど嬉しいことはありません。
この記事を読んで少しでも興味が湧き、読んでみようと思って頂ければ幸いです。
※【2.マージナル・オペレーションのここが面白い】ではストーリーの内容についても触れています。極力ネタバレを少なくし、この作品に興味を持って頂けるように努めています。まったくネタバレなしで読みたいという方は飛ばして下さい。
目次
マージナル・オペレーションの概要
【作者】 原作:芝村裕吏 作画:キムラダイスケ
【掲載誌】 月刊アフタヌーン
【連載期間】 2013年7月号~2021年3月号 全16巻(完結)
【あらすじ】
ラノベとゲームと漫画をこよなく愛し、ゲーム系の専門学校を卒業した新田良太(アラタ)。長いニート期間を経て就職した先も突如倒産。途方に暮れている中、何の気なしにネットで見つけた民間軍事会社「自由戦士社」の採用試験を受けることに。特に難しい試験もなく採用されたアラタは戦地で研修を受ける。実動部隊に司令を出すオペレーションの研修だが、アラタはゲームで鍛えられた知識や技術のおかげで上官にも一目置かれる存在となる。そしてアラタは戦争と深く関わっていくこととなるのだが…。
マージナル・オペレーションのここが面白い
元ニートが民間軍事会社でエリート並の活躍を見せるといった基本設定
主人公アラタはラノベ・ゲーム・フィギュア・漫画が大好きな生粋のオタク気質の持ち主です。
仕事もゲームに関わる仕事をと、ゲーム関係の専門学校を卒業しますが、卒業後もフラフラし長いニート生活へ突入します。
やっとこさ入った会社も突然の倒産…。将来への不安を感じる中、アラタはネット上でふと見つけた民間軍事会社「自由戦士社」の採用試験を受けることに。
そこでアラタは戦闘の実動部隊を司令室から指揮を執るオペレーションの研修を受けることに。
ゲームで鍛えた知識・技術を活かしアラタは上官にも一目置かれるほどの活躍をみせます。
序盤はこの元ニートのゲーム経験を活かしたサクセスストーリーに引き込まれるんです。
もちろん多少上手く行き過ぎて現実味のないサクセスストーリーとも言えますが、漫画作品としては絶妙なストーリー展開なんです。
また、軽い気持ちで戦争を請け負う仕事を選んでしまったアラタが、実際に戦争に加担してしまった現実に悩み苦しむ様も、人間味溢れていて惹きつけられます。
好き嫌いはあるでしょうが、このゲーム大好きニートが実際の戦争で活躍するという設定を、リアルとフィクションの絶妙なバランスで描かれている作品です。
主人公アラタの非情で愛情深い人間性
アラタは自由戦士社での戦闘で諸々あり、後にフリーランスで戦争を請け負う仕事を始めます。
アラタが率いる傭兵はなんと全員子ども。
その世界でアラタは「子ども使い」と呼ばれるようになります。
周りからは子どもを戦争に使うなんて非道だと非難を浴びますが、アラタは子ども達への愛情と信念を持ち、そして悩みながらも子ども達を戦場に向かわせます。
だからアラタは自分が正しいことをしている、自分は正義だとも思っていません。
子ども達のため、戦闘相手には非情とも思える態度で接します。
この非情さと愛情深さが表裏一体となったアラタに引き込まれ、読み手にもいろいろと考えさせる力を持った作品です。
戦争と子どもについて考えさせられる作品
この作品は、読み手に戦争について、そして戦争の中で生きる子ども達について、いろいろと考えさせられる作品です。
「子ども使い」として戦地に子どもを送り出すアラタ、アラタを味方する人達、アラタを非難する人達、それぞれの意見が正しくやるせなくなる場面もあります。
そして現実世界でも同じような境遇にいる子ども達もいて、その子どもたちのための最善の道は何なのか…読みながら自問することが多いです。
もちろん私たちが出来ることなんて何も無いのかもしれませんが、その考えること、自問することは物凄く大切なことのような気がします。
マージナル・オペレーション 原作との違い
原作である芝村裕吏先生の小説「マージナル・オペレーション」はシリーズ化しています。
シーズン1が2013年11月に完結し、短編集のFシリーズ、外伝「空白の1年」と続き、
2016年11月より「マージナル・オペレーション改」が刊行中です。
2020年11月16日に10巻が発売され、完結間近!といったところです。
また、このマージナル・オペレーションは同作者の「遥か凍土のカナン」から繋がる世界線で描かれています。
漫画「マージナル・オペレーション」はシーズン1の部分をキムラダイスケ先生によってコミカライズされた作品となります。
登場人物や詳細な設定等多少原作と異なる部分もありますが、
基本的にはシーズン1の部分をそのまま漫画に直したと言えます。
漫画版では絵での表情描写があるので、
漫画版の方のアラタを始めとする登場人物が情緒豊かな印象を受けます。
小説版の方が冷静で淡々としている印象ですね。
残念ながら小説版の方は現在のところ電子化はされていません。
「遥か凍土のカナン」については漫画化されており、
こちらも漫画版のみ電子化されています。
原作の小説版も大ヒットシリーズ化しており、要チェック作品です。
まとめ
以上『この漫画を読んで欲しい!【マージナル・オペレーション】原作小説版についても紹介』について紹介いたしました。
最終巻を読み久々に突き刺さる漫画に出会えたと感じさせてくれました。
ストーリー展開の面白さや、漫画として面白さ以外に深く考えさせられる作品は魅力的ですよね。
小説版では続編が進んでいるので、そちらもぜひコミカライズしてほしいですよね。
皆さまも少しでも興味を持ち、読んでみようかなと思っていただけたら幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。