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【サッカー】FIFAがW杯開催を2年ごとの開催案を主張/考えられるメリット・デメリット

1930年に第1回大会が行われ、そこからずっと4年に一度開催されているサッカーの祭典W杯ですが、2年に一度の開催にするという案が現実味を帯びてきています。

もし実現されればサッカー選手にとってもサッカーファンにとっても大きな変化が生まれることは間違いないでしょう。

この記事ではW杯2年ごとの開催案の詳細の紹介します。

またそれに伴うメリット・デメリットを考えていきます。

W杯2年ごと開催案について

実はW杯を2年ごとに開催するという案は1999年にゼップ・ブラッター前会長によって一度提案されていました。

この時には却下されましたが、2018年に再び議題に上がりました。

南米サッカー連盟のアレハンドロ・ドミンゲス会長は

◆2年ごとに開催することで大きな利益が生まれる
◆多くの選手がW杯を経験できキャリアに好影響を与える

とし、前向きに捉えていると語りました。

また、この背景には2018年から開催されたUEFA主催のネーションズリーグ(2年に一度開催)があるとも言われています。

UEFAは今後、南米のチームも招待し規模を拡大させようとしていました。

FIFAは“だったらW杯を2年おきにすれば良い!”と考えたわけです。

FIFAとUEFAは警察庁と警視庁のような関係でしばしば対立するんです。

その後、2021年5月、2年ごとの開催による影響や実現の可能性などを検証することが賛成166票・反対22票で承認されました。

そして同年9月、かつて名古屋グランプスを指揮したこともあり、現在はFIFAグローバル・デベロップメント部門のトップを務めるアーセン・ベンゲル氏が改めて2年ごとの開催を主張しました。

検証可能議決後の公の場での主張、具体的な変更時期の提言、予選期間の短縮などの具体案などが出されたことを考えれば、かなり実現が近づいていることが予想できます。

ちなみにUEFAは反対しているようですね。

W杯2年ごと開催:考えられるメリット

もしW杯2年ごとの開催が実現された場合、考えられるメリットは大きなところで言って

メリット

  • より大きな利益を生み出せる
  • 多くの選手がW杯という舞台を経験できる

という点でしょう。

大きな利益を生み出せる

W杯によって生まれる経済効果は莫大なものになります。

2018年のロシアW杯では日本円にしておよそ1兆6000億円もの経済効果がありました。

さらにW杯開催国などでは観光業の発展や、W杯のために整備されたインフラが新たな利益を生んでいます。

現段階の案では予選の日程短縮などが検討されているので単純に経済効果が2倍となることはありませんが、それでも現状より大きな利益が生まれると予想されています。

多くの選手がW杯を経験できる

W杯開催が2年ごとになれば、単純にその舞台を経験できる選手が多くなります。

選手にとって国際舞台でプレーするということは大きな成長のチャンスです。

また、その舞台で活躍することで次のステップ、より高いレベルのステージで挑戦する権利が与えられます。

日本代表の長友佑都選手もW杯での活躍を機にイタリアの強豪インテルへの移籍が決まりましたよね。

また、個人的には4年に一度の開催ではどうしても生まれ年によっての不公平が生まれてしまうと考えていました。

プレー期間の違いはあれど、開催間隔が4年間あるとW杯の出場チャンスは選手によって1大会分ほど少なくなってしまうこともあると感じています。

また、肉体的・技術的にピークの状態でW杯をむかえられない選手も多くいたと思います。

2年ごとの開催になればこのあたりの不公平間は拭えるかと思っています。

W杯2年ごと開催:考えられるデメリット

2年ごとの開催となれば、もちろんデメリットもあります。

個人的には次の2点について懸念しています。

デメリット

  • 選手の疲労
  • W杯の存在価値の低下

選手の疲労

まず最も懸念されるのが選手が抱える疲労です。

現在のFIFAの案では2年おきの開催で、「予選は1年間に期間試合数を短縮・開催のない1年はクラブに集中できる」というもののようです。

試合数減少とあり、具体的に現在と比べて試合数が多くなる少なくなるは解りませんが、世界一の国を決めるという最大級の大会のインターバルが短くなれば、精神的疲労は多きくなるのではないでしょうか。

仮に試合数自体は現在と変わらないとしても、精神的疲労とそれに影響を受けて起こり得る肉体的疲労は大きくなるのではと考えています。

サッカーは選手がいて初めて成り立ちます。2年開催における利益増加も重要だとは思いますが、選手たちの声を聴いた選手ファースでの検討を望んでいます。

W杯の存在価値の低下

開催間隔を縮め、予選期間を短縮するということは、選手の間で、そしてサッカーファンの間でも、W杯の存在価値が低下してしまわないかという懸念もあります。

長い予選を勝ち抜き、代表メンバーの入れ替えを繰り返し、4年に一度しかないという希少価値が加わって現在のW杯という大会の価値が認められているように思います。

これが2年おきになれば、選手たちの間に“次回メンバーに選ばれれば、次回本戦に出場できればいいや”という意識が生まれてしまう可能性もあるかと思います。

ファンにとっても4年おきの祭典が2年おきになれば特別感は薄くなってしまうのではないでしょうか。

もしそのような事態になれば、期待できる経済効果も少なくってしまいますし、大会の質の低下にも繋がりかねません。

もちろん世界一を決める大会であることに変わりなく、2年おきになることでこれまでの興奮・感動がより体験できる可能性も大いにあります。

あくまで可能性の話で、そのあたりの懸念要素もしっかり検討してもらいたい、実現した際にはしっかりとマネジメント・運営をしていってもらいたいです。

最後に

以上、『【サッカー】FIFAがW杯開催を2年ごとの開催案を主張/考えられるメリット・デメリット』について紹介いたしました。

個人的にはW杯2年おきの開催について賛成・反対の判断はまだできていません。

メリット・デメリットがあり、検討・検証をしっかり行い判断していってもらいたいです。

ただ一つ言えるのは選手とサッカーファンのための検討・検証を望んでいるということです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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