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この漫画を読んでほしい!【ゴタ消し】巧みな心理戦と交渉術で世界観に引き込む名作/打ち切り理由と続編について

今回”この漫画を読んでほしい!”で紹介するのは、大沢俊太郎先生による【ゴタ消し-示談交渉人 白井虎次郎-】です。

巧みな心理戦・交渉術・話術を用いて裏社会で起きるゴタ(揉め事・いざこざ)を「ゴタ消し」:白井虎二郎が解決していくストーリー。

ゴタ解決までの巧みなストーリー展開と人情味ある白井のキャラに魅了される作品です。

しかし、この【ゴタ消し】は”ここで終わるの!?”と叫びたくなる程良いところで連載終了してしまっているのです。

連載終了の経緯・続編も可能性についても紹介していきますね。

この記事では【ゴタ消し】の基本情報おすすめポイント連載終了と続編について紹介していきます。

【ゴタ消し】の基本情報

作者大沢俊太郎
掲載誌スーパージャンプ
巻数全9巻
連載期間2008年~2011年
あらすじ

闇世界のゴタ(もめ事・争い事・いざこざ)において依頼人本人に代わって問題解決に努める示談交渉人をゴタ消しと呼ぶ。
主人公・白虎こと白井虎二郎は元外務省の外交官だった。
白虎は外交官時代に発生した「ルキニア大使館テロリスト立てこもり事件」において、人質56人全員無事解放という「奇跡の交渉」を成功させた。

「奇跡の交渉」を成功させた白虎はこの立てこもり事件に関するとある理由と果たさなければならない目的のために闇世界へ堕ちていった。
闇社会においても白虎は伝説的ゴタ消しとして数々のゴタを解決していく。

そしてルキニア事件も動き出し、白虎はテロリストとの再戦のための準備を進めていく…。

【ゴタ消し】おすすめポイント①:実際の心理学・法律などを駆使して行われる交渉は読みごたえ抜群

【ゴタ消し】の醍醐味はもちろん敵対する相手との交渉・心理戦・頭脳戦です。
実際の心理学・法律の知識やテクニックを盛り込んだ言葉の攻防は読み応え抜群です。
また、相手の表情や仕草から心理状態を探る鋭い観察眼も心理戦を盛り上げるのに一役買っています。

作中に描かれている心理学の知識やテクニックは実社会の交渉の場面で役に立つこともあるかもしれませんね。

そして、【ゴタ消し】に「リアルさ」と「緊迫感」をさらに与えているのが、”ハッタリ”です。
実際には敵対する相手にとって有利なはずの法律などを、言葉巧みにあたかも自分たちに有利なものであるように語る場面もあり、
ー相手にばれるのではないか…-
と緊張感を与えられ、
ー(そんな内容の法律を)そう使うのか!-
と驚きを与えられます。

心理戦・頭脳戦作品が好きな方には特におススメの作品です。

【ゴタ消し】おすすめポイント②:白虎の過去と人情深さ

【ゴタ消し】は主にオムニバス形式で白虎が社会に溢れているゴタを解決していくストーリーですが、
平行して白虎が解決した「ルキニア大使館テロリスト立てこもり事件」の過去とその後が描かれています。

立てこもり事件を人質56人全員を無事に解放という「奇跡の交渉」を成功させた白虎ですがその代償はとても大きなものでした。
白虎はテロリストに自分の妻と子どもを人質に取られてしまったのです。

白虎は2人の無事を信じ、捜索を続け、テロリストとの再戦に向け準備しているのですが、この小出しにされるテロリストとの因縁の過去と進捗が気になって堪らないのです。
その堪らない気持ちが作品へとどんどん引き込んでいきます。
そしてこの家族を人質に取られるという白虎の悲しみ・怒り・やりきれない気持ちは加害者への冷徹さ・被害者への感情移入に繋がっているのです。

主人公・白虎こと白井虎二郎のゴタ消しの依頼を受ける基準は”自分が依頼者を気にいるかどうか”。

具体的に白虎が依頼を受ける相手は、共通して誠実な人柄であり、理不尽な状況に苦しめられている人です。

そして自分の依頼料は法外に高いと依頼主に念を押しますが、結果的には依頼主が払える分しかもらわないことが多いです。
白虎は自分もお金が必要なはずなのに、理不尽な状況に苦しめられている依頼主を放っておけない人情深さを持っています。

自分自身もやりきれない状況に苦しめられている白虎の敵に対する冷徹さと依頼主に感情移入しすぎてしまう人情深さがとても魅力的な作品です。

【ゴタ消し】打ち切りの経緯と続編の可能性について

さて、ここまで熱くおススメしている【ゴタ消し】ですが、かなり良いところで打ち切りとなっているのです。
家族を人質に取っているテロリストとのストーリーが大きく進み出したところで連載は終了してしまいました。

この打ち切りはストーリーが”ここから!”というところで終わってしまっていることからも判るように決して人気がなくて打ち切りになった訳ではないようです。
【ゴタ消し】が連載されていたのは集英社の「スーパージャンプ」という雑誌でしたが、2011年に「ビジネスジャンプ」と合併し、廃刊となってしまいました。
【ゴタ消し】は他紙に移籍することなく「スーパージャンプ」の廃刊とともに連載終了となってしまったのです。

一部人気作は合併後の後継誌などに移籍をし連載継続となりましたが、【ゴタ消し】は移籍が叶いませんでした。
ゴタ消しの「移籍なし」には多くの残念がる声があがりました。

作者の大沢俊太郎先生も連載終了は無念であったようでご自身のTwitterでも【ゴタ消し】続編の意欲がある旨を時折呟かれていますが連載終了後10年以上経つ2022年現在まだ実現されていません。。
本当大好きな作品なのでこれからも続編に期待し続けていきます!

正直先が読みたくてモヤモヤしてしまうかもしれませんが、それを差し引いても皆さんにおすすめしたい作品だと思ったので”この漫画を読んでほしい!”で取り上げました。

さいごに

以上、『この漫画を読んでほしい!【ゴタ消し】巧みな心理戦と交渉術で世界観に引き込む名作/打ち切り理由と続編について』について紹介いたしました。

心理戦と交渉的テクニックで読者を虜にする作品【ゴタ消し】。
連載終了から10年以上経ち、この作品自体を知らないという人も多くなってきましたが、続編を望み続けているファンが多い作品です。

いいところでストーリーが途切れてしまっているので消化不良になってしまうというデメリットもありますが、それを差し引いてもぜひ読んで頂きたいとお勧めできる作品です。

頭脳戦・心理戦をテーマにした作品に興味がある方はぜひご一読ください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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