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この漫画を読んでほしい!【ヴィクトリアの電気棺】SNSで人気を獲得し商業連載化/斬新な切り口と映画のような読後感

今回”この漫画を読んでほしい!”で紹介するのは田島生野先生の【ヴィクトリアの電気棺】です。

この作品は田島生野先生がTwitter上で公開していた作品でしたが、多くの反響を得た結果、月刊Gファンタジーにて商業連載化されるまでに至った話題の作品です。

2022年に最終回を迎え7月に最終巻(3巻)が発売された【ヴィクトリアの電気棺】について紹介していきたいと思います。

絵のタッチは少女漫画の雰囲気があり、表紙には可愛らしい少女が描かれているので、「恋愛重視の少女漫画?」と思う方も多いかもしれませんが、なかなかに重いテーマ(死刑囚の蘇生)を扱っており、ストーリー性も抜群で読み応えがある作品です。
「少女漫画は読まないから」とまだ読んでいない方や男性の方にもぜひ読んで頂きたい作品です。

この記事では【ヴィクトリアの電気棺】の基本情報あらすじおすすめポイントなどを紹介していきます。

#死者の蘇生
#映画のような読後感
#全3巻で読みやすい

【ヴィクトリアの電気棺】基本情報

作者田島生野
掲載誌月刊Gファンタジー
巻数全3巻
連載期間2021-2022
あらすじ

多くの命を奪った罪で死刑囚となったデイビッド・ダグラス。彼は死刑直前にその亡き骸を医療研究のために使用させてくれという同意を求められる。
デイビッドはそれを了承し、刑は執行された…。

刑が執行されたはずのデイビッドは目を覚ました。目の前には一人の少女が。
この少女の正体は若き天才・ヴィクトリア・フランケンシュタイン博士。ヴィクトリア博士の研究内容は「死者の蘇生」。
デイビッドはこの研究の実験体第1号の「電気棺」として蘇ったのだ。

「電気棺」を世の中のために役立てたいヴィクトリア博士、蘇った命を人々のために使いたいと想うデイビッド。
そんな2人の前に、倫理的に「電気棺」の存在を認めない人々・「電気棺」を軍事利用しようとする人々が現れ、2人の人生は大きく動き出すことになる。

様々な問題や悪意を乗り越えていくうちに絆が生まれていくデイビッドとヴィクトリア博士。
2人の過去も物語が進むにつれて明かされていくのだが…。

巻数:全3巻 SNSで人気を博し商業連載化を果たした話題の作品

SNSで人気を獲得し商業連載化

【ヴィクトリアの電気棺】はもともと作者である田島生野先生がTwitter上で公開していた作品です。

繊細な絵のタッチと世界観に引き込まれる初期設定・ストーリー展開で人気を博したこの作品は、月刊Gファンタジーで商業連載化されることとなり、2021年5月から連載スタートとなりました。

Gファンタジー版はオリジナルであるTwitter版に加筆修正が加えられたものとなります。

また、単行本には単行本のみで読むことができる書き下ろし読み切りも収録されています。

打ち切り連載終了も多い漫画の世界で、SNS上の人気がすごいからと商業連載化に至ったという事実はこの作品の面白さを保証する大きな一つの要素となるのではないでしょうか。

【ヴィクトリアの電気棺】おすすめポイント①絵柄と重厚なストーリーとのギャップ 

【ヴィクトリアの電気棺】は繊細で綺麗な絵のタッチにまず目を引かれます。
ただ、先に紹介した単行本の表紙を見てもらってもわかる通り、少し「少女漫画」の雰囲気があります。

私はもういいおじさんなので、「少女漫画」作品はあまり読みません。
正直絵のタッチをみて「少女漫画っぽいな」と思ったら読む候補から外してしまうこともあります。

【ヴィクトリアの電気棺】は絵のタッチこそ少女漫画チックですが、ストーリーの内容は”死者の蘇生”というなかなかに斬新で・重厚なテーマを扱っており、蘇らせた者と蘇った者、それを非難する者、応援する者、別の想いで蘇生の研究に挑む者たちのドラマが丁寧に描かれています。
私は、この作品は多くの男性読者や漫画好きを名乗る方々を唸らせる作品であると思っています。
絵のタッチは繊細で中性的、綺麗なものですが、それが故に、”少女漫画っぽい”と私のように候補から外してしまった方もいるのではと思い今回【ヴィクトリアの電気棺】を”この漫画を読んでほしい!”で取り上げさせて頂きました。

個人的に、現在、”もっとたくさんの方に手に取って頂きたい作品”No.1の作品がこの【ヴィクトリアの電気棺】です。

【ヴィクトリアの電気棺】おすすめポイント②人と人との絆が丁寧に描かれた作品

犯罪者の蘇生という斬新な切り口の初期設定で、研究者ビクトリアと実験体デイビッドの過去が明かされていくに連れてストーリーはどんどん深みを増していくのですが、その過程で描かれていく”絆”の物語もおすすめポイントの一つです。

はじめは倫理的に批判していたが徐々に理解を深め見方となってくれる人々との絆、過去の恩人との絆、ちょっとした掛け違いで方向を間違えてしまった絆、と様々な人と人との絆が散りばめられており、高揚したり、切なくなったり、同情してしまったりと感情が揺さぶられるシーンが数多くあります。

天才博士である少女ヴィクトリアと電気棺デイビッドの絆もコテコテになり過ぎず、すっきりとまとめられていたのも個人的にはよかったと思います。

3巻という読みやすい巻数・斬新な切り口と丁寧なストーリー運び・感情が揺さぶられるシーンが多い といったポイントから良質な映画を見終わったかのような読後感を得ることができる作品です。

ぜひお休みの日の一作などに選んでみてください。

さいごに

以上、『この漫画を読んでほしい!【ヴィクトリアの電気棺】SNSで人気を獲得し商業連載化/斬新な切り口と映画のような読後感』について紹介いたしました。

SNS上で人気を獲得し、商業連載化に至ったと言うだけあり、短いながらおすすめしたいポイントがたくさん詰まった作品となっています。

ちなみに作者である田島生野先生はこの作品の連載中に勤めていた会社を辞めて漫画家一本になられたようです。

これは次回作にも期待したいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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