今回”この漫画を読んでほしい!”を読んでほしいで紹介するのは少し懐かしい作品、【記憶屋】です。
【記憶屋】は織守きょうや先生によるホラー小説を原作とした村山なちよ先生によるコミカライズ作品です。
原作である小説・記憶屋は第22回日本ホラー小説大賞(現・横溝正史ミステリ&ホラー対象)読者賞受賞にも選ばれ映画化もされた作品です。
織守先生の不思議でノスタルジックなストーリーに村山先生の先生の綺麗で繊細な作画がマッチした素晴らしい作品です。
原作が”ホラー小説”ということで、漫画【記憶屋】は怖いの?という疑問を持たれる方もいるかもしれません。
この記事では漫画【記憶屋】は怖いのか?という情報を含め作品の基本情報・おすすめポイント・映画版についてなど紹介していきます。
目次
【記憶屋】の基本情報
【記憶屋】怖いの?どんな作品?
【記憶屋】は原作がホラー小説ということもあり、怖い作品なの?と気になる方もいらっしゃるでしょう。
上記のあらすじを読んでいただいてなんとなく感じてもらえると思いますが結論から言えば決して怖い作品ではありません。
原作の小説「記憶屋」もネット上などで検索してみると”ノスタルジック・ホラー”と紹介されており、いわゆる”ホラー作品”とは異なる作品と言えるのではないでしょうか。
ストーリーのメインは
◇記憶を消してしまう「記憶屋」の正体は?
◇主人公遼一は「記憶屋」の正体にたどり着けるのか?
といったミステリー色・サスペンス色の強いものとなっています。
原作が小説界の大きな賞を受賞している作品だけにストーリー展開がしっかりしていて全2巻と短いながら読み応え抜群の一作です。
【記憶屋】おすすめポイント①上手く描かれた展開と伏線
繰り返し紹介している通り【記憶屋】は小説が原作なのですが、織守先生の発想と村山先生の構成と作画が見事にマッチしたコミカライズ作品です。
ストーリーの起承転結・散りばめられた伏線とその回収・オチが本当に見事です。
織守先生の素晴らしい発想力と基本設定に村山先生の巧みな演出や構成力は読者をぐいぐいと作品の世界に引き込んでいきます。
徐々に記憶屋の正体に迫るサスペンス感、真相が深まるミステリー感がどんどんページをめくらせ一気に読み進めてしまう作品です。
2巻という短い作品ということもあり、短い時間で読み終えてしまう作品ですが、読み終えた後には満足感と心地よい余韻を感じられます。
ちなみに2巻には原作者あとがきが掲載されていて織守先生自身も、村山先生の構成力や絵の力を絶賛されています。
【記憶屋】おすすめポイント②完璧な結末 オチを読むための作品
【記憶屋】ってどんな作品?と聞かれたら私は”オチを読むための作品”と答えるでしょう。
さきほど読後の満足感と心地よい余韻を感じられると紹介しましたが、その最も大きな要因は「素晴らしいオチ」にあると言えます。
この物語の結末ではこれまで追ってきた「記憶屋」の正体が明かされ、「記憶屋」の生まれた理由や苦悩なども描かれています。
もしかしたら、感の良い方は読んでいる途中に「記憶屋」の正体に感づかれるかもしれません。
しかしこの作品には、先ほど紹介した意外な「記憶屋」の生まれた理由・苦悩なども描かれいて「記憶屋」の正体に感づいた方にも驚かれる真相も含まれています。
さらには、すぐにでももう一度読み返したくなるような「記憶屋」の一言はこの作品にさらなる驚きと深みを与えてくれています。
ぜひこの一言を読むために【記憶屋】を読んでみてください。
映画版:記憶屋の評判は?
映画版は2020年に「記憶屋 あなたを忘れない」のタイトルで公開されています。
主演は山田涼介さん・ヒロインは芳根京子さんが演じました。
原作とは基本設定や結末で異なる部分が多く賛否別れた作品という印象ですね。
ただ、山田涼介さん・芳根京子さんの演技には絶賛の声は多いので、原作とは別物として視聴できる方には楽しめる作品かもしれません。
メモ
ちなみに映画版:記憶屋はU-NEXTにて配信されています(2023/07時点)。U-NEXTには31日間の無料トライアルがあります。
登録後31日間のうちに解約してしまえばその期間配信作品を見放題で視聴することが可能です(有料の作品もありますが見放題作品は26万本)。
ぜひこの機会に無料トライアルをお試しください。
さいごに
以上、『この漫画を読んでほしい!【記憶屋】累計30万部超ホラー小説のコミカライズ/怖い?/ミステリ・サスペンス好きにおすすめ』について紹介いたしました。
小説のコミカライズ作品は数多くありますが、この【記憶屋】はかなり完成度が高く、織守先生の巧みでノスタルジックなストーリーと村山先生の繊細で表情豊かな作画が非常にマッチした作品です。
ホラー小説原作ということで”怖い作品なの?”と疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、いわゆる”ホラー”とは一線を画す作品だと思っています。
それよりもミステリ・サスペンス色が強いので、それらの類が好きな方で、【記憶屋】を「ホラー作品」と認識してこれまで読んでいなかった方に特に紹介したい作品です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。