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【野球】なぜ”左対左”は投手有利・打者不利と言われるのだろうか/諸説紹介と検証

Baseball Foul Ball Hit Baseball Bat  - ArtTower / Pixabay

こんにちは。今回の記事では野球に関する素朴な疑問【左対左は投手有利/打者不利と言われる理由】について調べてみました。

野球ではよく左ピッチャー対左バッターの対戦では左ピッチャーが有利だと言われます。

そして、その理由も諸説考えられています。しかし、その理由を聞いてみると、”それって左対左以外でも言えない?”と思えてしまいます。

この記事では”左対左はピッチャー有利”の理由とされているいくつかの説とその説に対する疑問点を紹介していきます。

また、”私個人的”な結論を出してみたいと思います。

①左対左だと打者は球筋が見にくい

まず、最も目にする理由は”左対左だと打者は球筋が見えにくい”という説です。

左打者からすると左投手の球は自分の背中側から向かってきて身体から逃げていきます。反対に右投手の球は身体から遠い角度からこちら側にむかってくることになります。

この違いから左打者にとっては右投手の球は見やすく、左投手の球は見にくいと言われています。

確かに言っていることは納得できますが、これって”右対右も同じじゃないの?”って思っちゃいますよね。

右打者にとっても左投手の球は見やすく右投手の球は見にくいことになってしまうと”左対左は投手有利/打者不利”と言われる理由にするには足りない気がしますね。

②左投手はそもそも数が少ない

次に、これもよく言われていますが、”左投手はそもそも数が少ない”という説です。

基本的に野手投手問わず左利きの選手のほうが多いです。打者が左投手と対戦する回数は右投手と対戦する回数よりはるかに少なくなります。

そのため左投手に対する”慣れ”がありません。この考えだと左投手は人数の少ない左打者に”慣れ”がないんじゃないの?となりますが、基本的に投手vs打者は対戦回数が少ない場合は投手有利になります。
(アクションを起こす側と、リアクションで対応する側では慣れるまではアクションを起こす側が有利となり、この野球の場合投手=アクション,打者=リアクションとなります)

この”慣れ”がないため”左対左は投手有利”という説ですが、これにも当たり前に疑問がわきますね。”右打者にも同じことが言えるでしょ?”と。

左投手が珍しく”慣れ”がないためを理由にするのならば“打者(左右関わらず)は左投手が苦手”になるべきですよね。

③外角の球と打者が走る方向の関係

次に紹介するのは”外角の球”に関する説です。

野球では「外角の球は流す」というのがセオリーの一つとされています。(この点については↓コチラ↓のサイトで詳しく解説してくれています。)

今回の説はこの「外角の球」に限定した説です。

左対左、右対右どちらの場合も外角の球は角度がつき、身体から大きく離れていくことになります。

左対左の場合、外角の球を流すためレフト方向に打ちにいくことになりますが、打者は打ったあとレフト方向とは反対に走り出すことになります。打ちにいく方向と走りにいく方向が逆になります。

右対右の場合、外角の球を流すためライト方向に打ちにいくことになりますが、打ちにいく方向と走りにいく方向が同じになります。

このため、左対左の場合、打者は外角の球に弱くなるので”左対左は投手有利/打者不利”となる説になります。

これは説得力ありそうですが、外角の球限定の条件で左対左全体に結びつけるのは少し違う気がしますよね。

他の条件では左対左で打者の方が有利になる条件があるかもわからないですし。

それに、確かに左対左は右対右と比べて外角を打ちにくいことは解りますが、打ちにくいだけで右対右と比べてベースに近いという利点もあります。

ベースに近ければ、打ち損じても内野安打になる確率も上がりますしね。

そもそも本当に左対左はピッチャー有利/バッター不利なのか?

それでは、そもそも本当に”左対左は投手有利/打者不利”なのでしょうか?

調べてみると意外と左対左で投手有利の根拠になりそうな絶対的なデータはないのです。

本塁打率で言えば確かに左対左の場合、他のケースと比べ打者の成績が落ちるというデータがあります。

ただ、打率でははっきりとこのセオリーに当てはまるようなデータは見つかりませんでした。

本塁打率に関しても、(左対左,左対右比べると差は少ないが)右対右も右対左に比べ数字が落ちるので、左対左に限らず”打者は逆手より同じ利き手の投手を苦手としている”までしか言えないと捉えることもできます。

どちらにせよ、左対左は投手有利/打者不利の明確な根拠となるデータはないという印象を受けました。

ただ、本塁打に関しては多少納得できるデータとも言えます。

実際、左対左で投手不利という実例を言うと、「ホームランバッター(左)に対するワンポイントリリーフ(左)」という場面が挙げられます。

これは日本のプロ野球史でも多く見られます。例えば巨人に在籍していた松井秀喜選手に対する遠山奬志投手など有名ですね。

他にも左打者に左投手をワンポイントでぶつける場合、左打者がパワーヒッターの場合が多いですね。

このことからも、”左対左の場合、本塁打は少なくなる”は比較的信憑性があるように感じます。

結論

ここでは私個人的な結論を書かせて頂きます。

個人的には、「左対左は投手有利/打者不利」というのは今回の記事で紹介した3つの説が全て理由となっていると感じました。

外角の球の対応は左対左の場合、打者が打ちにくくなり、実際長打は少なくなるでしょう。

また、これは右対右でも言えることですが、左対左の場合、打者は球筋が観えなくなるでしょう。

しかしここで、右対右と左対左の場合で大きく違う点は利き手の割合の関係から「右打者の場合、対右投手がスタンダードである」ということです。

右打者は必然的に数が多い右投手との対戦が基本になります。そこで右投手に対する”慣れ”や”対応力”が生まれます。

しかし、左打者は苦手とする左投手との対戦を多くはできません。そのため、慣れることができず、攻略しきれないのではないでしょうか。

そして厳密には”左対左は投手有利/打者不利”ではなく”左対左は長打が出にくくなる”が最も的を射ている表現かなとも思いました。

さいごに

以上、『【野球】なぜ”左対左”は投手有利・打者不利と言われるのだろうか/諸説紹介と検証』について紹介いたしました。

意外とスポーツ界で言われているセオリーや常識には”なんでそうなるの?”と思えるものも多くあります。

もしかしたら、現代の科学に当てはめれば間違っている・根拠のないセオリーもあるかもしれません。

そういった視点でスポーツを観てみるのも面白いですよね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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