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この漫画を読んでほしい!【鬼門街】作者の強い想いが込められた作品/あとがきで語られた過去

Illustration Abstract Surreal Alien  - Camera-man / Pixabay

こんにちは。

今回も年間1,000冊以上の漫画を読み大の漫画好きを自負する私がおすすめしたい漫画作品を紹介させて頂きます。今回紹介させて頂く作品は「鬼門街」

この記事ではその漫画「鬼門街」に込められた作者・永田晃一先生の想いや「鬼門街」のおすすめポイントを紹介していきます。

はじめに

永田晃一先生が描く「鬼門街」は2015年からヤングキングコミックスで連載が開始されました。2019年からは続編として「鬼門街KARMA(カルマ)」が連載中です。
単純に「鬼門街」の続編となるので「鬼門街」→「鬼門街KARMA」の順番で読み進めて下さい。(現在連載中は「鬼門街KARMA」ですが、以下併せて「鬼門街」と表記)
この作品、鬼が取りついて圧倒的能力を身に付けるといった設定や、ゴリゴリの鬼の絵柄から正直、ありがちな設定の作品・B級作品かなと感じてしまいました。

読み始めるとそれが一変。作品に何か強い想いみたいなものが感じられ、一気に読み進めてしまいました。

 

作品のあらすじ

ラーメン大好きの主人公川嶋マサトは高校2年生。反抗期を迎えたマサトは明るい性格の母親に日々そっけない態度をとっていた。
そんな母親が何者かに殺された―。
母を殺されたマサトは母親の存在の大きさを痛感し涙する。追い打ちをかけるようにマサトはチンピラに絡まれ生死の境を彷徨う。
そこに現れたのが、空想上の生物である「鬼」。鬼はマサトに選択肢を与える。
1.このまま死ぬんで天国へ行く
2.鬼に魂を売り鬼の力を手に入れる。ただし死んだ時は必ず地獄く。
マサトの決断は「2」。鬼に魂を売り鬼の能力を手に入れた。
その後マサトは他の鬼、さらに鬼に魂を売った人間と関わっていくことになるのだが…。

作者:永田晃一 巻数:鬼門街1巻~15巻 鬼門街KARMA 1巻~6巻(連載中)

永田晃一先生の作品に込めた想い

実は「鬼門街」という作品の誕生の背景には、ある事件と永田先生の強い想いが隠れています。

永田先生は幼い頃からの親友を理不尽な事件によって亡くしているのです。永田先生はその件について「鬼門街」1巻のあとがきで語っています。
さらにこの作品が”同じような事件を少しでも無くすための抑止力になってほしい”という想いも語っています。
私にとっては「鬼門街」はしっかりとこの永田先生の想いが伝わってくる作品でした。

ここで言っておきたいのは、私はあとがきを読んだのは「鬼門街」から「鬼門街KARMA」へと移行した辺りです。
私は「鬼門街」を10巻ほどまで一気読みしました。巻末に次巻の予告が載っている作品は多いので、ネタバレを避けるために巻末は飛ばして読んでいました。

そしてある時「鬼門街」の次巻発売日を調べるためにネットで検索をした際にこのあとがきの存在を知りました。

…何が言いたいのかと言うと、私はこのあとがきを読み作品の背景を知ってから“熱い想い”を感じた訳ではないということです。

最初に述べた通り、「鬼門街」にはありきたりという感覚を持っていしまっていました。ですが読み始めるとあっという間にのめり込んでいました。

それぞれのストーリーに深みや痛み、悲しみ、そして言葉では説明しにくい熱い想いみたいなものを感じたんです。
そしてあとがきについて知りました。こういう想いがあるから熱さを感じられたんだなと納得しました。

私は作品の背景を知ったから面白いと感じたのではなく、面白いと感じてからその背景を知り納得したのです。
つまりこの「鬼門街」は作品の背景に関係なく熱く、面白く、おすすめできる作品ということです。

 

「鬼門街」のおすすめポイント

川嶋マサトの強さと悲しみ

現在までの「鬼門街」大まかなあらすじは鬼の力を手に入れたて“鬼憑き”となったマサトが、同じく鬼憑きとなり悪事を行う人間を懲らしめる勧善懲悪がメインです。

マサトに憑いた鬼はあの織田信長にも憑いていたことがあるという最強の鬼。他の鬼憑きを蹴散らしていく姿はスカッとします。

そしてその鬼憑きとのバトル、鬼同士のバトルの描写は迫力があります。
永田先生はヤンキー漫画「クローズ」シリーズでも知られる高橋ヒロシ先生のアシスタントをしていた経験もあるようで、喧嘩・バトルシーンを描くのが上手なのも納得です。

ただ、なかなかエグイ描写もあるので苦手な方は注意が必要かもしれません。

そしてそんな迫力なバトルシーンを演じるマサトはもともとは平凡で臆病な高校生。その臆病なマサトがはじめは周りの人間を守るために、後には正義感から鬼憑き達との闘いに見を投じていきます。

そのあたりのマサトの心理描写や葛藤が絶妙で、読んでいる側もいろいろと考えさせられます。
これはマサトにとっての成長なのかはわかりませんが、マサトの行く道を見守りたくなる作品です。

圧倒的な力を手に入れた人間の行く末

鬼憑きとなる人々の多くはその圧倒的な力を己のために悪用します。その堕ちていく様は醜く、悲しく、やりきれません。

自分がもしも圧倒的な力を手に入れた時、人間として忘れてはいけない理性だとか、モラルだとか、優しさなどを失わずにいられるのかーここもかなり考えさせられるポイントです。

漫画では鬼の能力という非現実的な力ですが、現実でも巨大な力を手に入れることは多々あります。

お金、地位、集団、暴力といった力は人を惑わせる、超えてはいけない一線を越えさせてしまうことがあります。
そしてその力によって被害を被った側には、やり場のない悲しみや怒りしか残りません。

「鬼門街」はそんな力の理不尽さを読み手に伝え、深く考えさせてくれます。
永田先生の“抑止力”にしたいという想いがひしひしと伝わってきます。

まとめ

以上『この漫画を読んでほしい!【鬼門街】作者の強い想いが込められた作品/あとがきで語られた過去』について紹介してきました。

かなり考えさせらる作品ですし、のめり込める作品だと思います。

ここへ来てストーリーも思わぬ方向へ動き出しましたし、今後の展開からも目がはなせません。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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