今回学びは遊び【中学英語】で解説するのは意外と表現方法の多い”~の間(に・で)”についてです。
”~の間(に・で)”という表現は様々な場面で使いますが、その場面によって英語では違った表現をします。
”~の間”と訳すことのできる英語はざっと5つありすべて中学校英語で登場する単語です。
①between
②among
③during
④while
⑤for
さて、それぞれどのような場面で使うのか説明できますか?
この記事ではこれら”~の間(に・で)”の英語表現の使い分けについて解説していきます。
目次
”~の間(に・で)”の使い分け
まず結論から言うと”~の間(に・で)”の使い分けはおおよそ次の通りになります。
①between…AとBの間、AとBとCの間のように明確に区別あるものの間
②among…数もわからず(関係なく)漠然とした集合体の間
③during…夏休み,お正月のように名前のついた期間の間
④while…「〇〇が~している間に」という時に使う
⑤for…数で表わされる一定の期間
以下ではそれぞれの詳しい解説・悩みやすいbetweenとamongの違いについて細かく解説していきます。
”空間・物理的な間”なのか”期間的な間”なのか
まずはその「間」か期間的な間であるのか空間・物理的な間であるのかで場合分けしてみましょう。
例文
A「私は太郎君と花子さんの横に座りました。」
B「太郎君がトイレに行っている間、私は彼を待っていました」
C「私は3年間(3年の間)日本に住んでいます」
D「クラスメイトの間でサッカーは人気があります」
E「私は夏休みの間東京にいました」
AとDはそれぞれ「太郎君と花子さんの間」という物理的な間・「クラスメイトの間」という空間的な間を表しています。
この場合使うのはbetweenとamong。
C,D,Eは「太郎君がトイレに行っている間」,「3年の間」,「夏休みの間」と期間的な間を表しているのがわかりますね。
この場合にはwhile, for,duringを使います。
ここからは物理的・空間的な間と期間的な間で分けて解説していきます。
物理的・空間的な間
between,amongの使い分け
物理的・空間的な間はbetweenとamongが使われますが、この2つの違いは本当によく問われます。
ここではできるだけ解りやすく解説していくつもりなので英語が苦手という方もぜひチェックしてみてください。
結論から言えば
◆はっきりと父と母の間(2人の間)、アメリカと日本とロシアの間(3つの間)というように、数や何と何の間かがはっきりしている場合にbetween
◆若者の間、クラスメイトの間、木々の間というように数が不特定であったり重要でなかったりする集団の間という場合にamong
を使います。
よくbetweenとamongの違いは
●2つのものの間を表す時にbetween
●3つ以上のものの間を表す時はamongを使う
と説明されることがありますが、これでは当てはまらない場合が出てきてしまいます。
具体的に言えば3つ以上のものの間でもbetweenを使うことがあるのです。
数や何と何の間かがはっきりしている場合にbetween
例えば
「私は私自身と太郎と花子の間で約束を交わした」
この文を英語にすると
となります。私と太郎と花子という3人の間でという意味ですが、betweenを使います。
先ほどの3つ以上=amongという説明では成り立ちませんね。
ですがこの章の冒頭の結論で述べた使い分けに照らし合わせれば成り立ちます。
私と太郎と花子というはっきりとした3者の間、人数と誰と誰と誰の間ということがはっきりしているので使うのはbetweenとなるのです。
数が不特定であったり重要でなかったりする集団の間という場合にamong
一方で
「若者たちの間でサッカーは人気だ」
または
「クラスメイトの間でこの言葉が流行っています」
This word is popular among my classmattes.
これらの文では若者という不特定多数の人数の間、またクラスメイトということで人数は決まっているであろうが重要視されていない場合にはamongを使います。
以上のようにはっきりと人数・個数や対象者が誰・何と解っている場合の間はbetwaeen
反対に人数・個数がはっきりせず対象者もあいまいで不特定の場合の間はamong
と理解しておきましょう。
期間的な間
during,while,for(between)
夏休みの間、1週間の間、彼が寝ている間、というように期間的な間を表す場合にはduring,while,forを使います。
こちらも結論からいいましょう。
夏休み・お正月のように名前の付いた期間の間と言うときにはduring
3時間の間・10年の間というようにその継続期間を数値で言いたい時はfor
「(〇〇が)~している・していた間」と言いたいときにはwhile
を使います。
もっと文法的に簡潔に言えば
(名称)の間=during 名詞句
(継続期間)の間=for 継続期間
(〇〇が)~している間=while 文(主語+動詞)
となります。
以下でさらに詳しく解説していきますのでこのまとめでは解りにくい、もっと詳しく理解したいという方はチェックしてください。
まずは「~の間」or「〇〇が~している間」で場合分け
まずはっきり違いを認識しておきたいのはduring・forは前置詞であり、whileは接続詞ということです。
前置詞とは後ろに名詞or代名詞が来ます。対して接続詞の後ろには文(主語+動詞)が来ます。
品詞とか文法は苦手で何言ってるかわからんという方もいると思うので、限りなくくだいて解りやすくいうと、
前置詞(during,for)の後ろには一言で表わせる期間(名詞句)が来る
接続詞(while)の後ろのは「〇〇が~している」という動作を含む文章がくる
となります。
具体的には
「夏休み」の間、「3日間」の間、「連休」の間…これらは一言で表わせる期間の間ですね、よって使用するのは前置詞(during,for)
「彼が寝ている間」「父が仕事ていた間」…これらは〇〇が~している・していた間の形になるので使用するのは接続詞(while)
となります。
一言で表わせる期間の場合
・名前の付いた期間で表わす場合はduring
・数字で期間の長さを表す場合はfor
一言で表わせる期間(名詞句)の間の場合はduring,forと解説しましたが、ここからはさらにこの2つの違いを解説していきます。
まず、「夏休みの間」,「週末の間」,「年末年始の間」というように名前の付いた期間を表す場合にduringを使います。
例
「私は夏休みの間東京にいた」
一方で「3日間」,「2週間の間」,「3カ月の間」というように期間の長さを数字(+単位)で表わす場合にforを使います
例
「私は1カ月の間東京にいた」
期間を表す「〇〇の間」と言う場合には〇〇に名称が来るのか、それとも数字(+単位)が来るのかに注意しましょう。
〇〇が~している間
whileに関しては他の「~の間」と性質が異なります。
解りやすく言えばbetween,among,during,forは「~の間」と訳し、
wileは「〇〇が~している(していた)間」と訳します。
詳しくみていきましょう。
先ほど解説した通り、during,forの後ろには一言で表わせる言葉・名詞句が来るのに対し、whileは接続詞なのでその後ろには文が来ます。
文とは「私が勉強する」「彼が寝ている」というように主語と動詞によって作られるものです。
よって日本語では「〇〇が~している間」と表せる場合にwhileを使います。
st-marumozi fontawesome="" bgcolor="#FFB74D" bordercolor="" color="#fff" radius="30" margin="0 10px 0 0"]例[/st-marumozi]
「私は彼が勉強している間、本を飛んでいた」
以上のように期間を表す「〇〇の間」の場合、
■名前のついた期間→during
■数字で長さを表した期間→for
■「〇〇が~している間」と訳せる→while
と覚えましょう。
betweenは期間を表す場合もある
betweenは物理的・空間的な「~の間」で紹介しましたが期間的な「~の間」としても使うことがあります。
「物理的・空間的な間」と「期間的な間」とで分けたのは解りやすく解説するためで、
最も大事なことは
betweenは「AとBの間」のように明確に区別のあるモノ同士の間をあらわす
ということです。
ですから例えば「月曜日と水曜日の間で会いましょう」と言いたい場合は
Let’s meet between Monday and Wednesday.
となります。
この文の場合は月曜日と水曜日という明確に区別のある2つの曜日の間という意味になるのでbetweenを使うことになります。
まとめ
以上、『【中学英語】”~の間”の表現方法を覚えよう/between,among,during,while,forの違い』を解説しました。
最後にもう一度「~の間」の表現方法をまとめておきます。
①between…AとBの間、AとBとCの間のように明確に区別あるものの間
②among…数もわからず(関係なく)漠然とした集合体の間
③during…夏休み,お正月のように名前のついた期間の間
④while…「〇〇が~している間に」という時に使う
⑤for…数で表わされる一定の期間
最後まで読んでいただきありがとうございます。