皆さん、“サッカー日本代表のキャプテンと言えばだれ?“と聞かれたら誰が思い浮かびますか?
ボンバーヘッド中澤佑二選手、アジアの壁井原正巳選手、闘将柱谷哲二選手…印象深いキャプテンは数多くいますが、長谷部誠選手ほどキャプテンマークの似合う選手はいないと個人的には思っています。
2010年南アフリカW杯直前、当時の日本代表監督であった岡田武史監督は不振の続いたチームの大改革を行います。
この大改革の一つが当時26歳だった、長谷部選手のキャプテン抜擢です。
その抜擢から長谷部選手は日本代表を引退するまで、実に5 人の代表監督のもとでキャプテンを務め続けました。
中でもイタリアの名門クラブチームでも監督経験のあるザッケローニ監督の“今までいろいろなチームを率いてきたが、本物のキャプテンと呼べるのはパオロ・マルディーニとお前だけだ”という最高の賛辞はとても印象的です。
そんな生粋のキャプテン長谷部の素晴らしい記録、プレー、エピソードなどを紹介していきます。
プロフィール
長谷部誠(はせべまこと)
- 生年月日: 1984年1月18日
- 出身地: 静岡県藤枝市
- 所属チーム: アイントラハト・フランクフルト
- ポジション: MF/DF
- 身長: 180cm
- 利き足: 右
- 血液型: O型
- 好きなミュージシャン: ミスターチルドレン
目次
アジア人ブンデスリーガ最多出場記録更新
長谷部選手は2020年6月6日ブンデスリーガ第30節マインツ戦に出場し、アジア人ブンデスリーガ最多出場記録を309試合に塗りかえました。
浦和レッズから2007年にドイツにわたり、ウォルフスブルクで6シーズンプレーし、ニュルンベルクで1シーズン過ごした後、現在のフランクフルトへ移籍しました。
フランクフルトはチャンピオンズリーグ出場を逃した上位チームに出場権が与えられるヨーロッパリーグにも度々出場している強豪チームです。
長谷部選手は2018-2019シーズンにUEFAヨーロッパリーグ優秀選手にも選出されています。
ヨーロッパ主要リーグの上位チームでこれだけの活躍を残しながらの最多出場記録は本当に偉大ですよね。
評価されにくいポジションでのプレー
正直、長谷部選手の活躍は同世代の本田圭佑選手、香川真司選手などの活躍と比べるとピックアップされにくいですね。
それはやはり長谷部選手の守備的なポジションが原因でしょう。
長谷部選手はもともと守備的なプレーヤーで、現在では3バックの中心リベロを任されることが多いです。
世界最優秀選手バロンドールの歴代受賞者を観てもサッカーとは点を取る選手が注目を浴びるスポーツだということがわかります。
見ていても華があるの攻撃的ポジションの選手ですよね。
周囲からの絶大な信頼
そんな注目されにくいポジションで着実に仕事をこなす長谷部選手のプレーの周囲からの評価は絶大です。
特に印象的だったのは2018-19シーズン中、UEFAヨーロッパリーグのグループリーグ第2節イタリア・ラツィオ戦でフル出場を果たし勝利に貢献した長谷部選手び対してヒュッター監督は次のような賛辞を送りました。
私は称賛には常に慎重だ。私の中でワールドクラスはリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドだけだが、今日のマコトは彼らに近かった
世界No.1プレーヤーの呼び声の高い2選手に近いプレーを魅せたと称賛したのです。
さらに、とあるドイツメディアの「21世紀のフランクフルト・ベストプレーヤーTOP20」を決めようという企画で堂々の9位にランクインしました。
現地では“フランクフルトのカイザー(皇帝)”と呼ばれるほど長谷部選手のプレーに対する信頼は厚いです。
36歳というサッカー選手としては高齢となりましたが2021年までの契約延長も発表されました。
長谷部選手の今後の活躍からも目が離せませんね。
長谷部誠の類まれなるキャプテンシーと人柄が伝わるエピソード
長谷部選手がドイツで活躍し、300を超える試合に出場できたのは、そのプレーのクオリティが高いのはもちろんですが、その人柄も大きく影響していると思います。
真面目で努力家、周りにも気を配れる、周りを引っ張ることができる長谷部選手の人柄やそのキャプテンシーは最多出場記録の達成、5人の代表監督の信頼を得て代表キャプテンを任され続けた理由の一つでしょう。
ここではそんな長谷部選手の人柄やキャプテンシーが伝わるエピソードを紹介していきます。
時間に厳しく後輩選手にはきちんと指導
まず、長谷部選手の性格の一番の特徴といえば“真面目”ですね。
特に時間には厳しいようで、自ら日本代表で“遅刻したら罰金”というルールを提案しました。
さらに、歳も若く遅刻癖のある森本貴幸選手に対して“年下なんだから10分前にはいるべきだろ”と一喝したこともあったそうです。
いくら後輩選手といっても普通の人なら注意しづらいようなことも意識的に注意するようにしていたようです。
この話にはオチもあり、長谷部選手自身も遅刻して罰金を払った経験があるそうですよ。
熱さと気配り
試合で選手たちが不甲斐ない試合をすると「厳しさが足りない」、若い選手たちにも「お客さん間隔」と熱く檄を飛ばすなど熱さ・厳しさをみせることもありました。
その反面、食事の際にはいつも違うテーブルに座り多く選手とコミュニケーションをとったり、若手選手の話にも積極的に耳を傾けるなど周りへの気配りは欠かしません。
選手に疲労が溜まっていると感じれば監督に練習軽減を願い出ることもあったそうです。
また自ら提案し、お世話になったスタッフに選手たちのメッセージ入りのユニフォームをプレゼントし感謝を伝えたこともありました。
この熱さと気配りこそ長谷部選手が多くの信頼を得た秘訣なのではないでしょうか。
徹底的な自己管理
チームメイトに対して、時に厳しく接しなければならないキャプテンは自分にも厳しくないと信頼されませんよね。
長谷部選手のストイックさは誰もが認めるほどと言っても過言ではないでしょう。
- 毎日のスケジュールを記録し、1日の中に無駄がないかチェック
- 毎朝の朝食を写真に撮り栄養士に伝え、食事の管理
- 監督の言葉や面白いトレーニングなどをノートに記録
これだけ自分に厳しいからこそ多くの選手が信頼を寄せるのでしょうね。
“長谷部か!”
代表チームのなかで、長谷部選手の真面目っぷりは群を抜いていました。
代表内で少し真面目なことを言ったり、真面目な態度をとると“長谷部か!”という突っ込みが飛んできたそうです。
まとめ
以上、長谷部誠選手が打ち立てた偉大な記録、周囲からの厚い信頼、エピソードなどを紹介しました。
この偉大な記録を延ばし、さらなる活躍を期待します。
本人にはその気がないかもしれませんがもう一度日本代表のユニフォームを着てキャプテンマークを腕に巻く姿を見たい気もします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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