こんにちは。
今回”この漫画を読んでほしい!”で特集するのは【”復讐”をテーマにした作品】です。
”復讐”というテーマは個人的には大好物なジャンルなのでいつも以上に張り切って紹介していきます!
復讐作品は、当たり前ですが復讐にいたるまでの経緯があり、そこで復讐者はもれなくかなり酷い仕打ちを受けます。
(悪く言えば)胸糞悪い内容も含んでいる場合も多いです。
胸糞悪ければ悪いほどその後の復讐がスカッとするという意見もあれば、スカッと爽快レベルの作品は好きだけどあまりに酷い内容はちょっと読めない…という意見もあるでしょう。
なので今回は私の判断ではありますが「胸糞レベル(☆1つ~☆5つ)」という形で内容の刺激の強さも紹介していきます。
(※あくまで私の主観ですので皆さまとの感じ方の相違はご容赦ください。。)
※記事内容は記事執筆時点の情報が含まれています。
御手洗家、炎上する完結
永野芽郁さん主演で実写ドラマ化(Netflix)もした本作品。復讐がテーマの作品ではありますが、事件の真相にたどり着くまでのミステリー要素・杏子と家族や協力者との人間関係を描いたヒューマンドラマの要素なども盛り込んでいてドラマ化されるのも納得の濃厚な作品になっています。復讐の対象者はかなり下衆な人物ではありますが胸糞悪い仕打ちや描写は今回紹介の作品の中では少なく胸糞レベルは☆1つです。
十字架のろくにん連載中
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作者 | 中武士竜 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン マガジンポケット |
巻数 | 既刊19巻(2025.01時点) |
連載期間 | 2020.4月号~ (別冊少年マガジン) |
あらすじ 小学生の漆間俊は同級生の至極京を中心とするグループから壮絶ないじめを受けていた。 エスカレートしていくいじめから息子を守るため、いじめを受けてることを告白された両親は転校を決めた。 至極のグループは「絶対に逃がさない」と俊をさらに追い詰めるため遂に一線を越えてしまった。 …その結果、俊の両親は死亡、弟は一命を取り留めはしたが昏睡状態に。俊は”復讐”を誓った。 ことの顛末と俊の復讐への決意を知った祖父は俊に殺人術を叩き込んだ。 祖父は第二次世界大戦中、殺人術をも叩き込まれた秘密部隊・通称「北山部隊」に在籍していたのだ。 殺人術を身に付けた漆間俊の復讐劇、開幕。 胸糞レベル この作品はとにかく、もう本当にとにかく胸糞悪いです笑。 いじめ加害者たちは漆間虐めの後もとにかく人の道を外れたような悪行を繰り返します。 俊の復讐も殺人術を鍛えられた身での復讐なので、かなり凄惨な方法をとります。 かなりの胸糞悪い相手を凄惨な方法で復讐するというテイストなのでかなり刺激は強い作品です。 |
何度も言いますがこの作品はとにかく胸糞わるい仕打ちや凄惨なシーンが盛りだくさんです。人の道を外れたような仕打ちを行う人物達を凄惨な殺人術で復讐していくふり幅全開の展開はスカッともしますが、後味の悪い場合もしばしばあります。その後味の悪さもこの作品の魅力なんです。ただファンの中にも”今回の話はしんどかった”という感想を漏らす人がいるぐらい激しく重く、精神力を削られる作品でもあります。
作者: 中武士竜 巻数: 既刊19巻(2025.01時点)
はめつのおうこく連載中
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作者 | yoruhashi |
掲載誌 | 月刊コミックガーデン |
巻数 | 既刊12巻(2025.01時点) |
連載期間 | 2019年5月号~ |
あらすじ かつて世界は魔女と人間が良好な関係を保ち共存していた。 しかし、人間は科学文明が発展するにつれ魔女の力を恐れ始めた。 そして遂に人間による”魔女狩り”が強行されほとんどの魔女が命を落とした。 人間であるアドニスは魔女・クロエに育てられ魔法を教わっていた。 2人は魔女狩りから逃れるため逃亡を図るが遂に捕まりアドニスの目の前でクロエは処刑されてしまう。 魔女に育てられた人間アドニスが人類に対する復讐を誓う。 胸糞レベル 物語の導入は非道な”魔女狩り”とアドニスの人間への容赦ない復讐が描かれ胸糞悪い仕打ちや描写もかなり多めです。 物語が進むにつれ軽いノリやギャグテイストな描写が多くなってきて初期とはテイストが変わってきた印象のある作品。 |
上述しましたが、物語初期と最新刊11巻現在ではかなりテイストがソフトになってきた印象のある作品。個人的には初期の胸糞悪い仕打ちからの容赦ない復讐とダークで重めな雰囲気の方が好みではありますが、現在は現在でキャラクターの背景などが丁寧に描かれておりまた違う楽しみ方ができます。
作者:yoruhashi 巻数:既刊12巻(2025.01時点)
revenger完結
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作者 | 原作:利便事屋 作画:山田リューセイ |
掲載誌 | 月刊Gファンタジー |
巻数 | 全2巻(完結) |
連載期間 | 2023.01~202404 |
あらすじ 日本の江戸時代のような架空の歴史を形取った長崎ー。 薩摩藩士である繰馬雷蔵は藩の命令で大きな罪を犯した許嫁の父を処罰した。 雷蔵は藩の命令であり、さらに罪を犯したとは言え、やりきれない気持ちでいた。 そんな中、雷蔵は帰路で仲間である薩摩藩士に急襲を受ける。 一名を取り留めた雷蔵をかくまったのは便利事を引き受ける「利便事屋」。 この「利便事屋」の実態は復讐を請け負う「REVENGER」であった。 胸糞レベル REVENGE(復讐)される相手は下衆ですが、”胸糞悪い!”と思うほどでもないでしょう。 時代劇風の設定・描写がリアリティからは遠ざけさらにマイルドになっている印象です。 |
TOKYO MXで放送された同名アニメのコミカライズ作品ですが、全二巻にまとまっており復讐作品の醍醐味である”スカッと”や復讐後の喪失感や無力感が混じった何とも言えない感情もしっかり味わえる作品です。ちなみに原作アニメ(12話)は
U-NEXT(31日間の無料期間あり)で視聴可能です。
原作:利便事屋 作画:山田リューセイ 巻数:全2巻
復讐チャンネル ウラミン~公開処刑ナマ配信~連載中
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作者 | 飯星シンヤ |
掲載誌 | comic RiSky |
巻数 | 既刊8巻(2025.01時点) |
連載期間 | 2020.11第1巻発売 |
あらすじ 主人公の吉浦みのりは小学校時代に壮絶ないじめを受けた。 さらに担任教師には卑わいな仕打ちを受け引きこもりとなっていった。 吉浦は自分に酷い仕打ちをした同級生や担任教師に復讐するためにバーチャル動画サイト「ウラミンTV」の配信を始めた。 「ウラミンTV」ではチャンネル登録者から害悪な人物のからの被害や情報を集め、その人物への復讐の様子を配信していた。 吉岡自身の復讐、社会的権力や影響力を持つ者への復讐…「ウラミンTV」はどんな相手にも怯まず復讐を果たしていく。 胸糞レベル 凄惨ないじめ・暴力・性的暴行・クスリ…とかなり過激で胸糞悪い事件のオンパレードです。 復讐内容もそれだけのことをした人物達が相手なので容赦ありません。 |
かなり過激で胸糞も悪い加害者も多いですが、容赦ない復讐がスカッとできる作品です。また復讐を果たした被害者たちの前を向いて生きていこうという、希望も描かれているのでハードで重めな割に比較的後味の悪さは残りにくいかと思います。
作者:飯星シンヤ 巻数:既刊8巻(2025.01時点)
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?完結
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作者 | 原作:君塚力 作画:日丘円 |
掲載誌 | ガンガンONLINE |
巻数 | 全6巻 |
連載期間 | 2020.06~2022.06 |
あらすじ 中学校教師・相沢優一は学生時代、凄惨ないじめを受けていた。 虐めの主犯は鈴木真司。プライドが高く周りを見下しているが娘の詩織の前では良い父親を演じていた。 偶然にも真司の娘の詩織の担任となった相沢。 クラスでは詩織に対するいじめが始まり、相沢もいじめ加害者とこそこそ会うなど不審な行動を起こすが… 担任している自分をいじめていた加害者の娘がいじめの被害にあった時、その父親からいじめを受けた相沢はどう動くのかー。 胸糞レベル 相沢へのいじめや、詩織へのいじめの中には凄惨で胸糞悪い面も多いですが、本作は詩織へのいじめに担任相沢がどう絡んでいるのかというミステリー要素も強く、そこまで胸糞要素の高い作品はないと言えるでしょう。 |
本作はいじめを受けた教師が加害者の娘を受け持つというゾワゾワする設定から始まり、その加害者の娘に対するクラスメイトからのいじめに被害者であった教師がどう絡んでくるのかというミステリー要素も濃い作品です。他作品と比べるといじめや復讐内容の凄惨さは少ないですが、スカッとできる作品です。
無法正義連載中
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作者 | 原作:鷹樹烏介 漫画:小松大幹 |
掲載誌 | マンガBANG! |
巻数 | 既刊6巻(2025.01時点) ※紙書籍版は2024.06.20に第1巻発売 |
連載期間 | 2022.04~連載中(2024.06時点) |
あらすじ 法を遵守し、周りからは「絶対正義ウーマン」と揶揄されるほど真面目な刑事・中馬茜。 反対に自分の信じる正義のためなら法を無視し突き進む益満久介。 その正義の源は警察内の裏の組織である「殺す警官」に命を奪われた先輩・松岡への弔い合戦。 池袋警察署の組織犯罪対策二係に異動してきた中馬は暴走刑事益満とバディを組むこととなる。 益満は「殺す警官」についてあらゆる手を使って探っていた。 中馬も益満のやり方をすべて許せはしないが、信念を貫いているという点は認めていることと裏の組織への疑念のため、共に捜査を進める。 「殺す警官」に近づくにつれ2人に迫る危険も大きくなっていく…。 胸糞レベル 主人公益満の復讐心は相当なもので捜査方法は強引で暴力的ですが胸糞悪いという訳ではありません。 復讐対象者である「殺す警官」側にもそれなりの正義があるのですが、その組織の末端にはどうしようもない奴もいて彼らの所業の中には胸糞悪い内容も多いので☆3評価です。 |
警察内部の闇の組織というスケールの大きなストーリー展開でインパクトがあり、内容も細部までしっかり作り込まれているので読み応え抜群の作品です。ストーリーのメイン筋は復讐ではなく「警察の闇を暴く」なので今回のラインナップに加えるか悩みましたが、推している作品で復讐要素もあるので採用しました。
原作:鷹樹烏介 漫画:小松大幹 巻数:既刊6巻(2025.01時点)
私刑執行人~殺人弁護士とテミスの天秤~連載中
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作者 | 原作:草下シンヤ 漫画:内田康平 |
掲載誌 | 別冊ヤングチャンピオン |
巻数 | 既刊4巻(2025.01時点) |
連載期間 | 2022.12~連載中(2024.11時点) |
あらすじ 霧島司は「無罪仕事人」と呼ばれる弁護士で凶悪で残虐な被告人の多くを無罪にしてきた。 限りなくクロに近い被告たちをことごとく無罪にしていく霧島には世間も激しく反発する。 しかし、霧島には裏の顔があった。 無罪にした被告たちに被害者や遺族に寄り添った量刑を与えるため秘密裏に「特別法廷」を開廷し私刑を下していたのだ。 非道とも思える方法で犯罪者たちに私刑を下す霧島には暗い過去の事件が関係していた。 事務所に霧島と似た境遇を持ちながら私刑は許せない弁護士・益田航太が入ってきて…ー。 胸糞レベル 胸糞レベルは文句なく5評価でしょう。私刑によって裁かれる側の非道な行いは悪質で残虐、霧島がそんな無法者を裁く方法もかなり刺激が強いです。 刺激強めの復讐代行モノが好きな方におすすめです。 |
かなり刺激強めの作品ですが、復讐代行作品の中でも被害者心理や復讐に対する是非など、いろいろと考えさせ得られる部分も多い作品です。また日本の裁判の一見不条理とも思われる点にも疑問が投げかけられていて読み手も様々な思考を巡らしながら読み進めていく作品と言えるでしょう。
原作:草下シンヤ 漫画:内田康平 巻数:既刊4巻(2025.01時点)
呪い刻むは我にあり完結
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作者 | 日高トラ子 |
掲載誌 | マンガボックス先行配信 |
巻数 | 全8巻(完結) |
連載期間 | 1巻先行配信2022.01 最終8巻先行配信2024.04 |
あらすじ 表向きの歴史では消滅したとされている「呪禁師(じゅごんし)」。 実は歴史の裏では呪禁師は存在し続け日本を牛耳っていた。 この呪禁師の一族である「神門一族」は長男が呪いをかける。 呪いを掛けると返しを受けるが、不思議な力を持って生まれる(次男である)次男坊(じなんぼう)がその返しを払うという様式で呪いを掛けてきた。 呪いを払う力を持つ本家次男坊の終(おわる)には全国の神社を回り怨念をお焚き上げをするという役目がある。 終は全国を回りながら同行者である下っ端次男坊・平兵衛が営む呪いによって恨みを晴らしてくれる「呪い屋」を手伝っていたー。 胸糞レベル 過激なシーンがは少なめの作品ですが、呪いを受ける側に救いようのないヤツのいるので☆2としました。 |
復讐作品の中でも”呪い”によって恨みを晴らすというファンタジー要素が強い作品です。恨みを買う・晴らす・晴らしたあとまでのストーリーが作り込まれており、依頼者や復讐の対象者のヒューマンドラマも楽しめます。
葬偽人連載中
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作者 | 作 朝野いずみ 画 八橋舞雪 |
掲載誌 | まんが王国より先行配信 |
巻数 | 既刊5巻(2025.01時点) |
連載期間 | 2021.10~連載中 |
あらすじ 主人公・田乃中雀(タノナカスズメ)はパッとしない容姿と内気な性格から社内でひどいイジメとパワハラに苦しめられていた。 イジメ・パワハラは日に日にエスカレートしてゆき、とうとう雀は心が折れてしまった。 雀は自ら命を絶とうと決意する。 痛さと恐怖でなかなか決行できずにいた雀が楽に逝ける方法がないかネットで検索すると… 「楽しく死んでみたい人募集」 となんとも不謹慎な広告にたどり着く。 不信感を抱きつつ問い合せてみた雀。 そんな雀に提案されたのは楽に逝く方法ではなく、「死んだふり」をして相手を懲らしめることだった。 胸糞レベル この作品は他の復讐作品と比べればかなりマイルドで、復讐という言葉を使うより「死を偽装してお仕置きする」と言った方がしっくりきます。 お仕置き対象者も主人公・雀の職場でのイジメはなかなかヘビーですが、お仕置きレベルのものがおおいです。 |
死を装うことによって周囲の人間の本音を探る・お仕置きをするという斬新な設定が本作の魅力です。まんが王国にて連載開始直後に総合ランキング1位を獲得したというのも頷ける作品です。
作:朝野いずみ 画:八橋舞雪 巻数:既刊5巻(2025.01時点)
演じ屋~逆転のシナリオお売りします~完結
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作者 | 原作:野口照夫 漫画:とどろきゆうき |
掲載誌 | めちゃコミック |
巻数 | 全6巻 |
連載期間 | 2021.06~2024.09 |
あらすじ 依頼者からの復讐(などの)依頼を”演じる”ことで遂行する稼業「演じ屋」。 結婚式前日、柴崎トモキは痴漢冤罪ですべてを失ってしまった。 途方に暮れ自ら命を絶とうと考えるも「演じ屋」のアイカと出会い、痴漢冤罪の裏に隠されていた衝撃の事実を知り復讐を決意する。 トモキと”演じる”ことで人々の依頼を担ってきた「演じ屋」の復讐が始まる。 そして「演じ屋」のメンバーにも復讐したい相手がいる…。 胸糞レベル 下衆でどうしようもない奴は多く登場しますし、後味悪い結末もありますが、それよりも爽快でスカッとする展開が多い・後味の悪い結末にも優しさや温かさも垣間見えたりするので星②の評価にしました。 |
本作はめちゃコミックとWOWOWがコラボ展開して生まれた作品ということもあり”力を入れてるな”と感じられる作品です。「演じること」で復讐をするという設定が見事にはまっていて読み応えのある作品になっています。ドラマ版もヒロイン・松田アイカを演じた奈緒がはまり役でぜひ観ていただきたい作品です。なお、ドラマ版【演じ屋】はU-NEXTで視聴可能です(U-NEXTには31日間の無料トライアルがあるので登録・無料トライアル期間での解約をすれば期間中無料で視聴することも可能です)。
原作:野口照夫 漫画:とどろきゆうき 巻数:全6巻
さいごに
以上、『この漫画を読んでほしい!【”復讐”をテーマにした作品特集】ライトな復讐から残虐な復讐まで取り揃えております』を紹介いたしました。
漫画などの復讐作品が読まれる・観られるということは理不尽で非道な加害を受けた被害者の復讐を期待している人が一定数いるということですよね。
もちろん、復讐の連鎖が・・・、復讐なんてしても・・・という話もわかります。
「復讐」というのはいつまで絶っても正解の出ない問題かもしれません。
作品の中では被害者が泣き寝入りすることなく加害者側にはそれ相応の罰(復讐)を!と私は楽しんでいます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。