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この漫画を読んでほしい!”天泣のキルロガー”打ち切りなのがもったいない名作/菅原先生ならではの秀逸な初期設定と世界観

今回”この漫画を読んでほしい!”で紹介する作品は菅原敬太先生原作井上菜摘先生が作画を担当された【天泣のキルロガー】です。
2019年~2020年までの3年間連載され、残念ながら打ち切りとなってしまいましたが、抜群に面白い作品です。

3巻で打ち切られ以外と知られていない名作です。ダークファンタジー・ダークサスペンス好きな方はぜひ一読ください。

この記事では、【天泣のキルロガー】の基本情報あらすじ・おすすめポイント打ち切りについてなど紹介していきます。

【天泣のキルロガー】基本情報

作者原作:菅原敬太 作画:井上菜摘
掲載誌漫画アクション
巻数全3巻
連載期間2019年3月19日号
~2020年6月2日号
あらすじ

ごく平凡な日常を送っていた主人公の高校生・守永尋武はある特殊な事件に巻き込まれてしまい両親を亡くしてしまった。
尋武自身も1週間の昏睡状態に陥りはしたが奇跡的に一命を取り留めた。

…が、そこから尋武の生活は一変することになる。
昏睡状態から目覚めた尋武はなんと殺人者の後ろに命を奪われた者達の怨霊のようなものが見えるようになってしまったのだ。
尋武はこれを「人殺しの履歴書(キルロガー)」と呼んだ。

まだその能力を受け止め切れていない尋武の前に転校生・琥珀ゆずかが現れた。
そして驚くべきことにゆずかの後ろにはおびただしい数のキルロガーが見えた。

はたして琥珀ゆずかの正体は…。

原作:菅原敬太 作画:井上菜摘 巻数:全3巻(完結)

【天泣のキルロガー】おすすめポイント①菅原先生ならではの秀逸で引き込まれる設定

【天泣のキルロガー】の原作を担当されているのはデビュー作・『走馬灯株式会社』『鉄民』などの作者である菅原敬太先生です。

菅原先生の作品はなんと言ってもその斬新な切り口の設定と、その設定を活かした読み手を引き込むストーリー展開が魅力です。
ストーリー設定が斬新で魅力的なので、個人的にあらすじを読んで本編を読みたくなる漫画作家最上位の先生です。
デビュー作・『走馬灯株式会社』の時、あらすじを読んで即決して購入したことはよく覚えています。

【天泣のキルロガー】でもその魅力が存分に発揮されていて、1巻から世界観に引き込まれる作品だと思います。

残念ながら打ち切りとなってしまったため、謎のまま終わってしまったり、消化不良の部分も多いですが、それを差し引いてもぜひお勧めしたい作品です。

打ち切りということもあって3巻と短く一気に読めるので、菅原敬太先生の作品を知らない方には是非この【天泣のキルロガー】から菅原作品の魅力を感じてもらいたいですね。

【天泣のキルロガー】おすすめポイント②井上先生の恐怖と悲痛を感じさせる作画

菅原作品ファンの私からすると、斬新であらすじから引き込まれるような初期設定・ストーリー展開は然ることながら、井上菜摘先生の作画もこの作品の魅力です。

【天泣のキルロガー】は「主人公・守永尋武に死者の怨霊が見える」,「ヒロイン・琥珀ゆずかのある秘密」など、恐怖や悲痛、少々のグロ要素を含んだ作品です。

特に井上先生が描く怨霊の悲痛・人を殺める覚悟をした人物・恐怖を感じた人物 などの表情が印象的で読み手を引き込む強い力があります。
また、背景や天候など全体的な雰囲気も暗めで不気味な世界観を終始漂わせている作品です。

いろいろ「恐怖」とか「グロ」などという言葉を使って不安に思わせてしまったかもしれませんが、そこまで怖くグロい作品ではありません。
私は自称、ホラー耐性35のグロ耐性40程度ですが、多少の不気味さとドキドキ感を感じながら最後まで大いに楽しめた作品です。

【天泣のキルロガー】残念ながら3巻で打ち切りに

ここまででも何度か触れてきましたが【天泣のキルロガー】は3巻(23話)で最終回を迎え打ち切りとなってしまいました。

原作の菅原敬太先生も自身のTwitterで
■(23話で)最終回だけど完結ではない
■今後続くかどうかはコミックスの売れ行き次第
と「売れ行きがあまりよくなかったため打ち切りになってしまった」と取れる発言をされています。

残念ながら現在(2023年4月)まで続編の情報はありません。
今からでも売り上げが伸びれば続編決定!ってなことにならないかなと密かに期待し続けています。
もし少しでも面白そうと思った方は3巻と読みやすい分量ですし、ぜひ読んでみてください。

さいごに

以上、『この漫画を読んでほしい!”天泣のキルロガー”打ち切りなのがもったいない名作/菅原先生ならではの秀逸な初期設定と世界観』について紹介いたしました。

原作と作画で先生が違う作品は多々ありますが、【天泣のキルロガー】はお二人のセンスが絶妙にかみ合った作品です。

残念ながら打ち切りとなってしまった作品ですが、当時も打ち切りを惜しむ声が多かった印象がありますし、最近でも「なんであんな面白い作品が打ち切りになったの!?」という声を耳にしたこともあります。

少しでも気になった方は是非読んでみてください。そして私のように続編を期待する方は是非周囲の方に勧めてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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