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漫画

この漫画を読んでほしい【鬱作品特集/人間の怖さ・弱さ・醜さ・狂気を描いた心がしんどくなる作品集】”苦しさ”への酔心 

今回”この漫画を読んでほしい!”で紹介するのは【人間の怖さ・弱さ・醜さ・狂気を描いた心がしんどくなる作品特集】

漫画作品の中には人間の怖さや醜さをリアルに、過剰に描いている作品が多くあります。

そういった重く、心がしんどくなるような作品にはどこか底知れない魅力があります
怖いもの見たさと言いましょうか、ぞわぞわした感情に包まれることは分かっているのに手をだしてしまう。
もはや心のぞわぞわを快感に感じている読者も少なくないのではないでしょうか。

それでは【人間の怖さ・醜さ・狂気を描いた心がしんどくなる作品特集】スタートです。

降り積もれ孤独な死よ

連載中

作者原作:井龍一
漫画:伊藤翔太
掲載誌マガジンポケット
巻数既刊11巻(2026.01時点)
連載期間202108~
あらすじ

ある屋敷「灰川邸」の地下室から13人の子どもの白骨死体が見つかった。

屋敷の持ち主である灰川十三(はいかわじゅうぞう)は容疑者とされた。

刑事である冴木仁はこの事件を追う中で、灰川邸で十三によって育てられた蓮水花音と出会う。
さらに冴木は腹違いの弟である瀧本蒼佑が蓮水と同じく灰川邸の生き残りであることを知る。

蓮水や蒼佑との出会いによって「灰川邸」の真実が見えてきて事件は解決の方向へ進みだすのだが…ー。

おすすめポイント

まず物語序盤の主軸となる事件がかなり凄惨でショッキングな内容、展開となっています。事件を追っていく上でキーパーソンの生い立ちが明かされていくのですが、そのエピソードも重く、酷く、残酷で終始不穏な雰囲気が漂っています。登場人物の多くが辛く目を覆いたくなるような過去を背負っていて、その過去のせいでタガが外れてしまった人物もいます。なので”こいつ実はぶっ飛んでじゃないのか?”と疑いながら読み進めていくことになり緊迫感が半端ありません。サスペンス作品としてもかなり作り込まれている作品です。

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闇金ウシジマくん

完結

作者真鍋昌平
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
巻数全46巻
連載期間2004.24号~2019.14号
あらすじ

主人公・丑嶋馨が経営する闇金融「カウカウファイナンス」には日々様々な理由で様々な理由で金を借りに来る。

丑嶋は債務者に対しては徹底的な態度で取り立て、容赦はしない。

返済自体には一歩も譲ることはないが、ただ金を返すことに対して真摯に向き合っている者には、稀に道を示すこともある。

借金によって身を滅ぼしていく人々のリアルや、付け込まれたら一瞬で消されてしまう裏社会の怖さなどが描かれている。

おすすめポイント

とにかく人が堕ちていく様が描かれている作品。自分の弱さが原因で、安易な気持ちで闇金に手を出す人間を裏社会の住人が容赦なく食い物にしていく様は冷徹・残酷で気持ちがもやもや・ざわざわさせられますが、怖いもの見たさで読む手が止まらなくなる作品です。丑嶋社長が稀に見せる人情味やウサギ好きなどのちょいかわなキャラが作品にギャップを与えています。ブラックエンタメ作品の金字塔とも言える作品。

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血の轍

完結

作者押見修造
掲載誌ビッグコミックスペリオール
巻数全17巻
連載期間2017.6号~2023.19号
あらすじ

中学2年生の主人公・長部静一は特段変てつのない普通の中学生。

ただ少し母親・静子が過保護なだけ。

清一は過保護な母親に対し恥ずかしさは多少感じていたが、その愛情が嬉しかった。

母親をバカにされれば相手に怒りをぶつけることもあった。

しかし、その母親の愛情が一線を越えた異常なものだと気付かされる事件が起こる。

母親の愛情が異常なものだと気付き始めた清一の揺れ動く感情の行きつく先と静子の異常な愛情表現の裏にある本性と本質とは…?

おすすめポイント

行き過ぎて狂気と化した母親の子どもに対する愛情を描いた作品です。母親の愛情と支配に抗うことができず次第に壊れていく息子・清一の姿は見ていて痛々しく不憫でしょうがありません。母親の支配も本当に愛情からなのか、清一は完全に壊れれてしまうのか、、、と展開がカオス化してくる中盤から終盤にかけては各巻を読み終わった後も心のゾワゾワがつきまとい嫌~な読後感に襲われる作品です。

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親愛なる僕に殺意をこめて

完結

作者原作:井龍一
作画:伊藤翔太
掲載誌①週刊ヤングマガジン
②コミックDAYS
巻数全11巻
連載期間①2018-2019
②2019-2020
あらすじ

主人公で二十歳の大学生、浦島エイジには一生ついて回るであろう過去があった。

エイジの実の父である八野衣真(はちのいまこと)は犯罪史上でも類を見ないほどの残虐な殺害方法で何人もの女性を手に掛けた「殺人鬼・LL」だったのだ。

そんな過去を持つエイジの最近の悩みは”記憶が飛ぶこと”。
記憶が飛んでる間に女性・雪村京花を助けるために不良をなぐったり、その雪村京花と付き合っていたり、長い時には3日、4日もの間の記憶が飛んでいた。

記憶の飛んでいる間の自分の行動を追ううちに、いつしかエイジは父の事件であるLL事件の真相に近づいていた。

また理想通りの彼女のはずだった教科にも裏の顔と衝撃の事実が…。

おすすめポイント

本作の鬱ポイントは物語序盤ではヒロイン的存在である雪村京花の壮絶な過去と正体です。本作を読み始めて雪村京花のヒロイン的魅力にハマった読者は私だけでは無いはず。本作は連続殺人の真犯人を見つけるミステリー色の強い作品ですが、その中で明かされる雪村京花の過去と正体は鬱作品好きの心をゾワゾワさせてくれるでしょう。事件解明までの展開も面白くミステリー作品としても鬱作品としても楽しめる重厚な作品です。

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ドラゴンヘッド

完結

作者望月峰太郎
掲載誌週刊ヤングマガジン
巻数全10巻
連載期間1994-1999
あらすじ

主人公で高校生の青木照は修学旅行へ向かう途中の新幹線の中で生活指導の”ミニラ”に叱られ不貞腐れながら音楽を聴いていた。

何の気なしに外を眺めていると、火柱が上がるのが見えた。新幹線はトンネルの中へ。

…次に照が気が付いたのは真っ暗闇の中。
目が慣れてきた照の目に映ったのは瓦礫と化した新幹線と死体の山。

何かの災害が起き、トンネルの崩落に巻き込まれたことを理解した照は他の生存者である瀬戸憧子と高橋ノブオと出会う。

極限状態に追い込まれた照達に待っているのは狂気か?それとも希望か?

おすすめポイント

現在では漫画作品のジャンルとして確立している「パニックホラー作品」の原点であり最高傑作とも言える作品でしょう。何が起きたか分からないうちに極限の環境下に置かれた人間がどう生きるのか、どう壊れてしまうのか、生きる希望や大きな災いの前に為すすべのない絶望がリアルに描かれていて心が大きく揺さぶられる作品となっています。平成ド真ん中の作品ですが、令和の時代にも新鮮に楽しめる作品でしょう。

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「子供を殺してください」という親たち

連載中

作者原作:押川剛
漫画:鈴木マサカズ
掲載誌月刊コミック@バンチ
巻数既刊18巻
連載期間2017.04~
作品内容

2023年時点で「ひきこもり」の推計人数は146万人にものぼるとみられています。
その中には多くの精神疾患を抱えた人々が存在し、その多くが精神疾患の自覚がない・精神医療を受けさせることについての抵抗感などの理由で、適切な医療を受けられていないというのが現状です。
また精神疾患者が凄惨な事件を起こしたり、家庭を崩壊へと導くケースも少ないとは言えません。【「子供を殺してください」という親たち】の原作者である押川剛さんは1996年より自身が所長を務める「(株)トキワ精神保健事務所」で”精神障害者移送サービス”を始めました。
社会や医療から隔離された精神疾患者たちをその空間・状況から脱却させ医療へと繋げる取り組みを行っています。本作は押川剛さんが経験してきたケースを元に描かれています。
プライバシー保護の観点から名前こそ偽名が使われていますが、作中で描かれているすべてのケースにモデルとなった人物・事案が存在します。

おすすめポイント

精神疾患を理由に引きこもり、社会から遠く遠く離れてしまった人々を医療に繋げるという過酷で壮絶な現場のリアルが描かれています。精神疾患という立ち直りたくても立ち直れない難しさ、支える家族の負担や苦しみ、家庭を壊してしまう恐ろしさが詰まっていて、依頼の多くが医療に結び付けられていないリアルな現実が読み手にまでも苦しさやもどかしさを感じさせる作品です。

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お父さんが早く死にますように

完結

作者裏海マユ
掲載誌コミックアウル
巻数全7巻
連載期間2021.05-2024.12
あらすじ

母親がいなく父と姉妹仲良く3人で暮らしている志那森一家。

姉のあすかは高校生ながら幼い妹の世話と家事をこなしながら学校に通っていた。

一見仲睦まじい一家に見える志那森家には誰にも言えない秘密があった。

父親はあすかに対して壮絶な虐待を繰り返していた。

自分が絶えれば何も問題無いと一人で耐えていたあすかだったが、父親の矛先は幼い妹の蛍にも向かおうとしていた。

自分はどうなってもいいが、妹が同じ目に合うことだけは許せなかったあすかが下した決断とその顛末は…ー。

おすすめポイント

かなり衝撃的なタイトルの本作品。内容もタイトルに引けを取らない壮絶さで、ズーンと気持ちが沈みます。この作品で理不尽な仕打ちを受ける姉・あすかの自己犠牲の強い性格も展開を悪化させ、読者の心を沈めるのに一役かっています。父から自分と妹を守るためあすかが下した決断とその展開は衝撃的です。物語後半は少しテイストが変わり苦悩・後悔といったフレーズがテーマとなっているといった印象です。

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ブルータル

連載中(休載中)

作者原作:古賀慶
作画:井澤了
掲載誌コミックタタン
巻数既刊5巻
連載期間2019-10-2022.07(休載)
あらすじ

(※「トレース科捜研法医研究員の追想」のスピンオフ作品)

元警視総監の父を持つキャリア組のエリート刑事である壇浩輝。

職場仲間からの評判も良く順調に出世街道を進んでいる彼には裏の顔があった。

その裏の顔とは大量の悪人達を死に追いやってきたシリアルキラーだった。

その手法は異常なほど過激で、悪人達が犯してきた罪をなぞらえたものも多く勧善懲悪の体裁をなしているようにも見えるが、壇の真の目的は別のところにあるようで…。

おすすめポイント

他人に多大なる危害を加える悪人を手にかけるシリアルキラー・壇刑事のおかげで、結果的に勧善懲悪となりすっきりする面もありますが、悪人たちの所業が酷すぎて被害者たちも100%救われたとは言えないストーリーが多く、心にゾワゾワが残る作品です。過激な懲悪シーンも多いので余計に心のゾワゾワが駆り立てられます。

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君が僕らを悪魔と読んだ頃

完結

作者さの隆
掲載誌マガジンポケット
巻数全14巻
連載期間2017.08~2020.08
あらすじ

記憶を無くし、過去のことを思い出せない高校生・斎藤悠介は恋人や友人に恵まれ楽しい学生生活を楽しんでいた。

そんな悠介のもとに過去の悠介に凄惨ないじめを受けた被害者や、ともに悪行を重ねた共犯者たちが現れる。

悠介は記憶とともに異常なまでの悪意や攻撃性、邪心を無くしていた。

家族や恋人が過去の自分への報復に巻き込まれないよう、過去の清算も兼ね、キーポイントとなる「データ」取得に向けて動き出す。

過去の自身の悪行に吐き気さえ覚えた悠介に、過去の自分と向き合い、自分自身も被害者も救われる贖罪をすることは可能なのか。

おすすめポイント

クラスメイトに対して強姦・傷害・恐喝などあらゆる悪行を尽くしてきた男が記憶喪失になり過去の自分や被害者たちと向き合うという斬新な設定。主人公・斎藤悠介の記憶喪失前の悪行は眼を塞ぎたくなるような残虐さです。物語はその後、斎藤悠介が人のために生きるために旅に出ますが、そこで出会う人々にも心が沈むようなエピソードが待ち受けています。

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十字架のろくにん

完結

作者中武士竜
掲載誌①別冊少年マガジン
②マガジンポケット
巻数既刊23巻(最終24巻発売前)
連載期間①2020.04~2020.11
②2020.11~2025.12
あらすじ

小学生の漆間俊は同級生の至極京を中心とするグループから壮絶ないじめを受けていた。

エスカレートしていくいじめから息子を守るため、いじめを受けてることを告白された両親は転校を決めた。
至極のグループは「絶対に逃がさない」と俊をさらに追い詰めるため遂に一線を越えてしまった。

…その結果、俊の両親は死亡、弟は一命を取り留めはしたが昏睡状態に。-俊は”復讐”を誓った。

ことの顛末と俊の復讐への決意を知った祖父は俊に殺人術を叩き込んだ。
祖父は第二次世界大戦中、殺人術をも叩き込まれた秘密部隊・通称「北山部隊」に在籍していたのだ。

殺人術を身に付けた漆間俊の復讐劇、開幕。

おすすめポイント

とにかくいじめ加害者たちが残虐。高校生になり別々の学校に通うようになっても彼らの悪行はエスカレートしていくばかり。俊の復讐手段も暗殺部隊にいた祖父から授かったものなのでかなり残忍な手法で復讐達成後もなんとも後味の悪い展開が多い作品です。2部構成のような形になっていて後半は少しテイストがかわります。個人的には前半の後味の悪い復讐劇がおすすめです。

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ライフ

完結

作者すえのぶけいこ
掲載誌別冊フレンド
巻数全20巻
連載期間2002.5月号-2009.3月号
あらすじ

勉強が苦手だった主人公・椎葉歩は勉強が得意な親友・夕子と同じ高校に進学できるように受験勉強に必死になっていた。

次第に歩は夕子に依存的になっていき夕子も努力している歩を放ってはおけなかった。

結果、歩は見事合格するも夕子は不合格。

夕子は不満をぶちまけ二人の友情は崩壊した。

高校へ進学するも歩は人間不信の陥り自傷行為を行ってもいた。

そんな歩も高校で安西愛海に声をかけられ、彼女のグループと行動をともにするようになる。

ある日、失恋し自殺を図る愛海を思いとどまらせた歩だが、その後の愛海のためにとった行動が勘違いを招き、愛海の激しい怒りをかってしまう。

それ以降歩は、愛海を中心とするグループからひどいいじめを受けることとなるー。

おすすめポイント

ドラマ化もされ世間を賑わした作品です。いじめを題材とした作品の代表作筆頭と言える作品でしょう。とにかくいじめが凄惨なものでいじめ加害者キャラに対してかなりの嫌悪感・憎悪のようなものが沸く作品です。被害者である主人公・歩には信頼できて、心の支えとなる仲間がいることが救いですが、いじめを取り巻く大人たちも相当なクズっぷりで怒りブレンドの強い心のゾワゾワに襲われる作品です。

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さいごに

以上、『この漫画を読んでほしい【鬱作品特集/人間の怖さ・弱さ・醜さ・狂気を描いた心がしんどくなる作品集】”苦しさ”への酔心』について紹介いたしました。

人間の怖さや、深刻な社会問題を扱った作品は心に”もやもや”・”ぞわぞわ”といった何とも言えない後味の悪さを与えてきます。

この”もやもや”・”ぞわぞわ”はもちろん真っすぐに気持ちの良いものではありませんが、クセになってしまう魅力があります。

ちょっと重い作品を読んでみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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