今回”この漫画を読んでほしい!”で紹介するのは福山リョウコ先生の【聴けない夜は亡い】です。
ミステリアスで夜の切なく、少し幻想的な雰囲気をまとったとてもオシャレな作品です。
主人公は夜の記憶を維持できないという特異な体質をもっているのですが、その体質が「話を聴く」というストーリーにとても良いアクセントを加えています。
言い回しや作画もオシャレでとても雰囲気のある作品となっています。
この記事では【聴けない夜は亡い】の基本情報・どんな作品なのか・おすすめポイントを紹介していきます。
*記事の内容は記事執筆時の情報です。
【聴けない夜は亡い】基本情報
【聴けない夜は亡い】どんな作品?
人の深く強い気持ちって誰かに聞いてもらいたい気持ちと、誰にも知られたくないという相反する想いに板挟みになることがよくありますよね。
この作品の主人公・槙柊夜は夜の記憶をすべて忘れてしまう特異な体質。誰にも知られたくないけど誰かに聞いてもらい話がある人にうってつけの人物です。
その特異な体質を活かし、柊夜は「聴き屋」として身近な・大切な誰かが亡くなってしまった依頼者の、大声では言えない昔話や故人との関係・伝えたかった想いを聴いています。
この作品の一番の特徴は話を聞いていく中で、依頼者と故人の関係の秘密や真相、故人の秘密・依頼者への想いなどが明かされていくという点です。
依頼者それぞれのストーリーに切なく悲しい裏話や、心温まり前向きになれる真相が隠れていてかなり感情が揺さぶられる作品です。
ストーリーは柊夜が「聴き屋」としてそれぞれの依頼者の話を聴くというオムニバス形式で進み、柊夜が夜の記憶をすべて忘れてしまうきっかけとなった事件の真相が徐々に明かさていくという展開になっています。
【聴けない夜は亡い】おすすめポイント
お通夜の夜に故人と関係のあった依頼者の話を聴くというストーリーで「夜」と「死」をテーマにした作品ということもあり、切なさと悲しさが漂う作品となっています。が…、
その周りは優しさや微かな希望などの薄皮みなたいなもので包まれているような作品で、同時に温かさも伝わってきます。
ストーリー展開は故人の秘めていた想いや、依頼者の知らなかった事実などが話を聴いていく過程で明るみになっていきミステリー作品のようなドキドキ感もあります。
さらに登場人物たちの言い回しがとても洒落ていて、作品のミステリアスで切ない雰囲気をより引き立てています。
また、ストーリーの軸にある主人公・柊夜が夜の記憶を維持できない体質になってしまったきっかけの事件の真相はまだまだ謎だらけです。
今後この事件の真相がどう明かされていくのか要注目です。
さいごに
以上、『この漫画を読んでほしい!【聴けない夜は亡い】ミステリー色漂い夜の静かで幻想的な雰囲気を纏うヒューマンドラマ作品』について紹介いたしました。
夜と死をテーマとしていてミステリアスな雰囲気をまとった本作品。
女性作者の繊細なタッチや洒落た言い回しが作品の雰囲気をより膨らませていて、どっぷり浸れる作品と言えるでしょう。
ミステリー好きや独特の世界観や雰囲気を持った作品が好きだという方には特に推したい作品です。
ぜひ次に読む作品の参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。